ましんつ~るまがじん~vol.391~

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 ・今日のコラム………… 2022年度受注の概要

 ・統計更新情報………… 2023年4月分受注確報発表

 ・最新情報……………… 1.令和4年度補正予算 省エネ補助金(二次公募)
             公募要領の公開について

             2.工作機械業界に特化したEPAマニュアルに
               ついて

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◇ 今日のコラム
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○2022年度受注の概要

 今号では、先月発表された2022年度(22年4月~23年3月)の受注
実績について、詳細をご紹介いたします。

 【受注総額】 1,705,623百万円 (前年度比 +2.3%)

   2022年度の受注総額は2年連続の増加で、受注額は5年ぶりに1兆
   7千億円を超え、過去2番目の高水準の受注額となりました。

   月次の受注額では、年度初めからコロナ禍での省人化、自動化需要がペ
   ントアップ需要として発現し、ウクライナ侵攻によるリスクが懸念され
   ましたが、大きな影響はなく、高水準の受注が全地域的に見られました。
   一方、年度後半にかけては、欧米での金利上昇による需要の冷え込み、
   中国のゼロコロナ政策終了に伴う混乱などにより、内需やアジアや北米
   で勢いがやや弱まりましたが、大きな落ち込みにはなりませんでした。

 

 【内需】 581,667百万円 (前年度比 +2.7%)

   内需は2年連続の増加で、2年連続で5千億円を超えました。
   月次では、年度初めは半導体関連需要や部品不足に伴う増産需要などに
   より500億円を超える受注が続きましたが、半導体関連の需要が年度
   後半から落ち着き出すと、概ね400~450億円の受注水準で推移し
   ました。

   業種別では、全11業種中6業種で前年度比増加となりました。主要4
   業種では、半導体関連の需要が落ち着いた電気・精密のみ減少しました。
   ただ、EVシフトの流れの中、自動車は低迷が続き、航空・造船・輸送
   用機械もコロナ禍からの回復は道半ばの状況です。
   
   
               金額(百万円)  前年度比増減
    一般機械         237,688     +5.2
     うち金型        33,648     +5.2
    自動車          128,897     +9.0
     うち自動車部品     90,235     +6.1
    電気・精密        78,171     △9.3
    航空・造船・輸送用機械  18,951     +6.8

 

 【外需】 1,123,956百万円 (前年度比 +2.1%) 

   外需は、3年連続増加で、2年連続で1兆1千億円を超え、過去最高額
   を2年連続で更新しました。

   地域別に見ますと、主要3極では欧州以外が前年度比増加となりました。
   アジアは、中国で引き続き電動車や半導体関連の受注が見られたほか、
   インドでも自動車に加え、電気機械での大型受注もあり、2年連続で5
   千億円を超え、過去3番目の受注額を記録しました。また、欧州は、ウ
   クライナ侵攻や年度後半からの金利上昇の影響が懸念されましたが、大
   きな影響はなく、前年度比減少も2年連続で2千億円を超えました。北
   米も年度初めは過去最高水準の受注を記録した一方、後半からの利上げ
   の影響による需要の冷え込みが懸念されましたが、好調を維持し、2年
   連続の3千億円超えで、過去最高額を2年連続で更新しました。

             金額(百万円)  前年度比増減
    アジア        533,598     +0.9
     うち東アジア    426,828     △0.8
     うちその他アジア  106,770     +8.2
    欧州         230,543     △1.6
    北米         333,548     +5.3

 

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◆ 統計更新情報
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○2023年4月分受注確報発表(2023年5月24日15時公表)

 

  【確報(4月分)概要】

         金額(百万円)  前月比(%) 前年同月比(%)

   受注総額   132,688      94.1      85.6

   うち内需    41,723      84.5      78.5
    一般機械   19,509      89.6      86.7
    自動車    8,081      91.8      61.7
    電気・精密  4,341      73.9      74.9
    航空・造船
    輸送用機械  1,973     107.7     180.8

   うち外需    90,965      99.3      89.3
    アジア    41,116      98.6      85.8
    欧州     20,776     105.1     100.4
    北米     26,647      95.3      86.2

  ※ひとこと
   4月の受注確報を見ますと、受注総額は前月比が2カ月ぶり減少、前年
  同月比が4カ月連続減少で、2カ月ぶりに1,400億円を下回りました
  が、2カ月連続で1,300億円超えとなっています。
  内需では期末効果の反動減が見られ、外需でも中国、アメリカで前月比減
  少しましたが、インドや欧州が増加し、受注総額は依然高水準を維持して
  います。なお、1,000億円超は27カ月連続、1,200億円超は2
  6カ月連続となります。

   内需は、前月比2カ月ぶり減少、前年同月比8カ月連続減少で、期末効
  果の反動減により、全11業種中8業種で前月比減少となりましたが、2
  カ月連続で400億円を超えており、大きな落ち込みは見られていません。
   主要4業種では、航空・造船・輸送用機械のみ前月比、前年同月比とも
  増加となりましたが、自動車や半導体関連で弱含みの状況が続いており、
  電気・精密のうち、電気機械では23カ月ぶりに30億円を下回ったほか、
  自動車も4カ月連続の100億円割れとなっています。

   外需は、前月比2カ月ぶり減少、前年同月比4カ月連続減少となったも
  のの、受注額は2カ月連続で900億円を超え、高水準の受注が続いてい
  ます。
   地域別に見ますと、中国が前月の電気・精密向けの大型受注の反動で前
  月比減少し、3カ月ぶりに260億円を下回ったものの、インドで電気機
  械向けの大型受注が見られ、4カ月ぶりに60億円を超え、過去2番目の
  受注額を記録し、アジア全体では2カ月連続の400億円超えとなりまし
  た。欧州は、EUで前月比、前年同月比とも減少しましたが、ドイツ、イ
  タリアなどの主要国で堅調水準を維持したほか、今月はイギリスやトルコ
  などの”その他の西欧”で大きく増加し、3カ月ぶりの200億円超えと
  なりました。北米は、自動車や電気・精密で前月比減少しましたが、航空
  機向けの大型受注が見られ、2カ月連続で250億円を超え、横ばい圏内
  の動きが続いています。

 

 注)日工会会員の方は会員ページより詳細データをご覧いただけます。
   https://www.jmtba.or.jp/member/wp-login.php?redirect_to=/member/
   
   ※会員専用ページは日工会会員のみ閲覧可能なページです。
    閲覧には会員個別のIDとパスワードが必要になりますので、不明な
    方はご連絡ください。

 注)日工会会員以外の方は、詳細情報を5月31日にホームページに更新い
   たしますので、そちらをご確認ください。

 注)また、日工会会員以外の方で、発表日当日により詳細なデータが必要な
   方は、メール配信の年間購読(https://www.jmtba.or.jp/archives/8268)
   をお申込みいただくか、当会の発表日当日15時以降、発表データを日
   工会事務局にてご購入ください。

 

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◆ 最新情報
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1.令和4年度補正予算 省エネ補助金(2次公募)公募要領の公開について
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令和4年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業(省エネ補助金)の2次
公募が5月25日(木)に公募開始予定となっていますが、それに先立ち、公
募要領が5月16日(火)にSIIホームページに公開されております。

【令和4年度補正予算事業_2次公募】
■省エネルギー投資促進支援事業(C・D事業)
ホームページ:https://sii.or.jp/shitei04r/
公募要領:https://sii.or.jp/shitei04r/uploads/r4h_cd_01_kouboyouryou_2.pdf

■省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業(A・B・D事業)
ホームページ:https://sii.or.jp/senshin04r/
公募要領:https://sii.or.jp/senshin04r/uploads/r4h_abd_01_kouboyouryou_2.pdf

なお、1次公募からの主な変更点は以下の通りとなります。

1.補助対象事業者の要件について(両事業共通)
(追加)年間のエネルギー使用量が原油換算1,500kl以上に該当する事
    業者は、申請時に「省エネ法定期報告書の特定第1表」の写しを提出
    すること。

2.計画省エネルギー量の算出について(両事業共通)
(一次公募)2021年度のエネルギー使用量の実績データにより算出すること。
(二次公募)2022年度のエネルギー使用量の実績データにより算出すること。

※上記のほかにも、対象年度を変更している箇所がございますので、ご留意く
 ださい。

3.複数年度事業の対象となる目安について(A・B・D事業)
(一次公募)事業規模が大きく(原則として補助対象経費が1.5億円以上の
      事業。1.5億円未満の事業については個別に判断する。)~(略)
(二次公募)事業規模が大きく(原則として補助対象経費が5千万円以上の事
      業。5千万円未満の事業については個別に判断する。)~(略)
      など

 

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2.工作機械業界に特化したEPAマニュアルについて
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当会国際委員会は、令和3年度補正「経済連携協定関連ツール開発実証事業」
に協力し、その成果として、工作機械業界に特化したEPAマニュアルが出来
上がりました。

本マニュアルは、EPAの基礎知識を中心とした「概要編」と、EPA利用に
必要な業務を当業界向けに特化して解説する「実務編」の2編で構成されてお
ります。

以下URLにある「業界別EPA運用マニュアル」の「工作機械」からマニュ
アルの閲覧ができます。

EPAを活用することで価格競争力の向上が図れることに加え、輸出(販売量)
の増加に伴い、部品サプライヤーもその恩恵を享受し、サプライチェーンの強
靭化にも寄与することができます。是非、ご活用ください。

【JAFTAS「業界別EPA運用マニュアル」】
https://jaftas.jp/industry/

 

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次回、Vol.392は2023年6月12日(月)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

 

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