ましんつ~るまがじん~vol.123~

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 ・今日のコラム………… ロシアの工作機械展示会について

 ・統計更新情報………… 2014年6月次受注短観発表

 ・編集後記……………… 初のモスクワ(H)

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◇ 今日のコラム
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○ロシアの工作機械展示会について
 
 去る6月16日から20日まで、モスクワで開催された工作機械展示会
「METALLOOBRABOTKA2014」の結果について紹介します。

[概要]
・名  称 METALLOOBRABOTKA2014

・会  場 Expocentre Fairground

・会  期 2014年6月16日(月)~20日(金)5日間

・出展者数 978社

・来場者数 23,997名

・日工会会員企業出展者(18社)
 1.直接出展
  アマダ、DMG森精機、ファナック、牧野フライス、三菱電機、
  レニショー、スター精密、ヤマザキマザック

 2.販売代理店による間接出展
  シチズンマシナリーミヤノ、松浦機械、野村VTC、岡本工作、
  オークマ、大阪機工、新日本工機、滝沢鉄工、高松機械、ツガミ

[展示状況]
・ロシアの工作機械メーカの出展社数は4~5社程度で、殆どが外国の工作機
 械メーカ及びロシア輸入代理店による輸入機の展示で占められていました。

・他の展示会同様、日本勢、ドイツ勢、スイス勢はハイエンド機、韓国勢及び
 チェコ勢はアッパーミドル機、それに続いて米国勢、台湾勢のミドル機、中
 国勢のローエンド機が主な展示となっており、特にロシアの輸入代理店によ
 る韓国勢及び台湾勢の出展が目立ちました。

・業種別では、オイル・ガス、発電、鉄道、航空機、自動車関連ユーザ向けの
 展示がメインと見られました。

[来場状況]
  昨年は50,040人の来場があったものの、今年は前年比52%減の 
 23,997名に留まりました。今年に限り会期を5月から6月に変更した
 ことにより、ロシアの休暇シーズンと重なったことが原因とのことです。

  2014年のロシアの実質経済成長率見通しはクリミア危機の影響もあり、
 1~2%台に留まると見られるものの、欧州から見たロシアは世界第4位の
 工作機械市場でもあるため、欧州勢は引き続き攻勢を強めるものと見えます。

  ロシアにおいても日本ブランドの評価は高いことから、民生用のハイエン
 ド分野においては十分プレゼンスを発揮できるものと感じました。

  次回は2015年5月25日(月)から29日(金)までの開催が予定さ
 れています。

 

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◆ 統計更新情報
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○2014年6月次受注短観発表(2014年6月30日15時公表)

《工作機械統計ページ》
 https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  短観(2014年6月次) ※( )内は前月比

  1、業況に関する判断(DI)
   (a)会社全体の業況    足元 28.6 (+8.6)  翌月 28.6
   (b)工作機械事業の業況  足元 20.0 (+7.1)  翌月 25.7

  2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
   (c)受注総額の水準    足元 17.1 (+14.2)  翌月 14.3
   (d)受注内需の水準    足元 7.1 (+5.7)  翌月 14.3
   (e)受注外需の水準    足元  2.9 (△7.4)  翌月  4.4

  3、受注内需業種別の水準(DI)
   (f)一般機械向けの受注水準  翌月  7.1 (+8.5)
   (g)自動車向けの受注水準   翌月  15.2 (+7.6)
   (h)電気・精密向けの受注水準 翌月  0.0 (+8.7)

  4、受注外需地域別の水準(DI)
   (i)アジア向けの受注水準   翌月  10.3 (+7.4)
   (j)欧州向けの受注水準    翌月 △6.9 (△6.9)
   (k)北米向けの受注水準    翌月 △4.8 (△11.1)

(ひとこと)
  6月の受注短観をみますと、業況判断は会社全体、工作機械事業とも改善
 が続いています。特に工作機械事業の業況は、リーマンショック以降で初の
 「20」超となりました。
  受注額の水準を見ますと、受注総額は、足元、翌月共に2ケタの「増加」
 超で、回復傾向が続く見込みとなっています。内需、外需も「増加」超で推
 移していますが、欧州、北米の翌月が「減少」超となっており、今後の動向
 を注視したいところです。
   

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○初のモスクワ

 ロシアで開催された工作機械展示会に併せ、初めてモスクワに出張しました。

 日本では、ロシアに関して何かと緊張感の漂った報道もありますが、モスク
ワ市街に関しては張り詰めた様子もなく、街で接した人々も非常に親切でした。

 旧ソ連が解体して僅か20年程度ということもあって、これから街は更に洗
練されていくかと思いますが、一方、地下鉄がきれいに整備されて、定刻通り
に運行されており、移動に大きな不便は感じませんでした。
 
 近年、ロシアは日本食ブームということもあり、数多くの日本料理店があり
ました。たまたま私の行ったお店に来店した現地の方は、おちょこで日本酒を
飲んだ後、必ず徳利の上におちょこを置き蓋代わりに使っていました。
 
 また、街を歩く若者の中には、日本刀の柄と鍔をモチーフにした傘(サムラ
イアンブレラというそうです)を持ち歩いている人もいて、つい私も欲しくなっ
てしまいました。

 ロシアへ行く機会はなかなかないかもしれませんが、クレムリンや赤の広場
にある歴史を感じさせる教会、ロシア連邦の中枢となっている建物は是非一度
は訪れる価値のあるものと感じました。

 
(H)

 

次回、Vol.124は2014年7月9日(水)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

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