ましんつ~るまがじん~vol.437~
INDEX
・統計更新情報………… 2025年3月分受注確報発表
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◆ 統計更新情報
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○2025年3月分受注確報発表(2025年4月24日15時公表)
【確報(3月分)概要】
金額(百万円) 前月比(%) 前年同月比(%)
受注総額 151,101 127.8 111.4
うち内需 49,264 145.9 100.0
一般機械 19,152 152.8 96.8
自動車 11,929 170.7 125.1
電気・精密 5,337 164.7 74.7
航空・造船
輸送用機械 3,111 74.3 176.0
うち外需 101,837 120.6 117.9
アジア 55,508 135.0 144.0
欧州 16,521 107.1 95.7
北米 27,277 106.0 96.7
※ひとこと
3月の受注確報を見ますと、受注総額は前月比・前年同月比とも2カ月
連続で増加し、30カ月ぶりに1,500億円を上回りました。
内需は、前月比2カ月連続増加、前年同月比5カ月連続増加で、6カ月
ぶりの400億円超、また、3月の内需として3年連続の490億円台と
なりました。日本国内の多くのユーザにとって年度末にあたる3月は例年
受注が集中しやすく、本年も長らく商談が続いていた案件が多く成約した
様子です。全11業種中8業種が前月比で増加しましたが、前年同月比で
の増加は2業種に留まりました。主要業種では、「一般機械」が12カ月
ぶりの190億円超、「自動車」が30カ月ぶりの110億円超となりま
した。このように3月の内需は軒並み高い受注結果でしたが、年度末効果
を差し引いて考えると、力強さが増した印象はまだ強くはなく、まだ当面
は回復の時期を探る状況が続くものと思われます。
外需は、前月比2カ月連続増加、前年同月比6カ月連続増加で、3カ月
ぶりに1,100億円を上回りました。地域別に見ますと、まず中国では、
全人代に合わせた政策の発表を受けた「一般機械」、一部完成車メーカに
よる活発な投資が続く「自動車」がともに約130億円まで増加した他、
インドでは「電気・精密」の大型受注があり、同国として過去最高額を記
録、アジア全体としては3カ月ぶりに500億円を超えました。欧州は、
イタリアでの「一般機械」の増加が貢献し、3カ月ぶりに160億円を超
えるなど昨年後半からの低迷は最悪期を脱しつつありますが、前年同月比
では15カ月連続減少しており、他地域と比べてまだ地合いの弱さが目に
つきます。北米は、前月比で「航空・造船・輸送用機械」が約3割減少し
ましたが、「一般機械」等他業種が補い、2カ月連続で250億円を超え
ました。
冒頭にも触れましたように3月の受注は30カ月ぶりに1,500億円
に達しましたが、期末効果や特需の寄与が少なくありません。今後、米国
の関税措置が工作機械需要にも影響を及ぼす可能性も考えられ、油断なく
動向を注視していきたいと思います。
なお、2024年度の詳細については、次回以降のコラムにてご紹介し
ます。
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次回、Vol.438は2025年5月15日(木)に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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【ましんつ~るまがじん】
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