ましんつ~るまがじん~vol.444~
INDEX
・今日のコラム………… 2025年上期(1~6月)受注実績の概要
・統計更新情報………… 2025年7月分受注速報発表
・最新情報……………… SIMTOS2026(ソウル国際工作機械展)
ジャパンパビリオン出展のご案内
・編集後記……………… 今回の編集後記は・・・(T)
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◇ 今日のコラム
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○2025年上期(1~6月)受注実績の概要
【受注総額】 777,540百万円 (前期比 104.4%、前年同期比105.1%)
2025年上期の受注総額は、前期比で3半期連続、前年同期比では2
半期連続でそれぞれ増加し、2023年上期以来4半期ぶりに7,50
0億円を上回りました。月別受注額は年初の2カ月は1,200億円を
下回ったものの、3月は30カ月ぶりに1,500億円を超え、4~6
月は1,300億円前後の高い水準で推移しました。
【内需】 222,291百万円 (前期比 102.4%、前年同期比 99.1%)
内需は、前期比で6半期ぶりに増加したものの、前年同期比は6半期連
続で減少し、4半期連続で2,500億円を下回りました。主要業種別
に見ると「航空機・造船・輸送用機械」が2016年上期以来18半期
ぶりに150億円を超え、「電気・精密」と共に前期比・前年同期比が
増加した一方、大口業種である「一般機械」の低調に加え、不振が続く
「自動車」、米国の関税措置が及ぼす影響への警戒が足枷となりました。
月別では、例年同様に年度末効果がみられた3月、補助金の採択効果が
表れた6月を除くと横這い気味に推移しました。
金額(百万円)前期比(%) 前年同期比(%)
一般機械 89,562 98.0 99.9
うち金型 7,045 110.2 75.2
自動車 41,864 99.6 85.4
うち自動車部品 27,193 97.6 78.7
電気・精密 28,420 105.6 102.1
航空・造船・輸送用機械 15,916 134.9 128.1
【外需】 555,249百万円 (前期比 +5.2%、前年同期比 +7.7%)
外需は、前期比が3半期連続、前年同期比が2半期連続でそれぞれ増加
し、5半期ぶりに5,500億円を上回りました。主要3極別に見ると、
「アジア」は、中国・インドで昨年後半からの増勢が持続し、前期比・
前年同期比とも3半期連続で増加、6半期ぶりに2,800億円を上回
りました。前年下期に大きく落ち込んだ「欧州」は、前期比で4半期ぶ
りに増加しましたが、前年上期まで暫く持続していた1,000億円超
の水準を回復するには至りませんでした。「北米」は春先以降、米国新
政権の強力な関税措置の影響が懸念されましたが、航空機や建設機械、
エネルギー関連での大型受注が奏功し、6半期ぶりに1,700億円を
上回りました。
金額(百万円)前期比(%) 前年同期比(%)
アジア 281,495 102.8 115.7
うち東アジア 213,283 104.0 115.6
中国 187,482 104.1 119.3
うちその他アジア 68,212 99.0 115.9
欧州 90,688 105.2 88.3
北米 170,234 110.5 111.9
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◆ 統計更新情報
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○2025年7月分受注速報発表(8月13日15時公表)
https://www.jmtba.or.jp/statistics/
速報(2025年7月分)
金額(百万円)前月比(%) 前年同月比(%)
受注総額 128,357 96.4 103.6
うち内需 35,449 88.9 99.3
うち外需 92,908 99.6 105.3
※ひとこと
7月の受注速報を見ますと、米国相互関税の新税率発表(8月1日)
を前に米国と各国間の交渉が佳境を迎える等、経済の先行きが見通し
にくい状況の中、期末効果の剥落も相まって、受注総額は2カ月ぶり
に1,300億円を下回りました。但し、前年同月比は2カ月ぶりに
増加に転じ、なお1,280億円以上を保つなど、設備需要に一定の
底堅さもが感じられます。
このうち内需は、各種補助金の採択効果剥落もあって、前月比は2
カ月ぶりに、また前年同月比は4カ月連続で減少しました。依然とし
て推進力に乏しい状態が続いていますが、350億円超の受注額は本
年の期末月以外の月としては最も高く、内需に於いても秋以降の緩や
かな改善が期待されます。
一方外需は、5カ月連続で900億円以上の受注額を保ち、前年同
月比は10カ月連続で増加しました。旺盛な設備需要が感じられる一
方で、主要3極とも先行きリスクが重くのしかかっており、前月比は
4カ月続けて小幅に減少するなど、月々の受注は高水準ながらもやや
硬直的に推移しています。
詳細は8月21日に発表予定の確報にてお知らせします。
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◇ 最新情報
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SIMTOS2026(ソウル国際工作機械展)
ジャパンパビリオン出展のご案内
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SIMTOS2026が、2026年4月13日(月)から17日(金)まで
の5日間、韓国・ソウル市にあるKINTEXで開催されます。
本展示会は、韓国工作機械産業協会(KOMMA)が主催する展示会で、KO
MMAの要請により、当会が日本からの出展を取りまとめる事となりました。
つきましては、SIMTOS2026への出展のご案内を下記URLに掲載い
たしました。
ご出展をご希望の方は掲載内容をご確認の上、お申込みをよろしくお願いいた
します。
■日工会HP SIMTOS2026ジャパンパビリオン出展募集要項ページ
https://www.jmtba.or.jp/news/news-7991/
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
〇今回の編集後記は・・・
締切ギリギリで急に振られたため、今はやりの生成AIにお願いして、何度
かやり取り、相談をしながら編集後記を作ってもらいました。
(以下、生成文)---------------------------
連日の猛暑で、屋外に出るだけで「これはもはや修行か?」という気分にな
ります。そんな中、工場の現場では、空調の効きが悪い場所で汗だくになりな
がら機械の調整をしている方々の姿に、ただただ頭が下がります。
最近、機械の温度ドリフトについての相談が増えていますが、それもそのは
ず。この暑さ、工作機械にとっても“熱中症”みたいなもの。温度変化で精度
が狂えば、品質に直結します。
人も機械も、暑さ対策がますます重要ですね。
ちなみに編集担当の私は、冷房の効いた部屋でアイスコーヒー片手にこの原
稿を書いていますが、罪悪感は少しだけあります。
皆さま、熱中症と“熱膨張”にはくれぐれもお気をつけて。
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どうでしょう?温度ドリフトという言葉はあまり工作機械業界では聞かない
言葉かなと思いますが、なかなかユーモアを交えて作ってくれていますよね。
ちなみに食べ過ぎで”体が膨張”している私と言えば、ペットボトルコーヒー
を飲みながら、罪悪感なく、生成AIを使っていました(スイマセン)。
(T)
次回、Vol.445は2025年8月21日(木)に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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【ましんつ~るまがじん】
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