ましんつ~るまがじん~vol.434~
INDEX
・今日のコラム………… 2024年 暦年受注の概要
・統計更新情報………… 2025年2月分受注速報発表
・最新情報……………… 【SIIより】令和6年度補正予算「省エネルギー
投資促進支援事業費補助金」<(C)指定設備
型番登録開始のご案内>
・編集後記……………… 新天地での期待と不安(T)
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◇ 今日のコラム
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○2024年 暦年受注の概要
【受注総額】 1,485,109百万円 (前年比 ▲0.1%)
2024年の工作機械受注額は、2年連続減少で前年比▲0.1%の
1兆4,851億円となりました。1兆5,000億円を2年続けて下
回ったものの、過去8番目に高い受注額となりました。年後半からの回
復が期待された内需の半導体関連、自動車関連需要が発現せず調整局面
が続いたものの、外需では、中国が持ち直しの動きを見せ、北米は堅調
さを維持したことで、結果的に受注総額は前年並みを確保しました。
このうち、NC工作機械は、1兆4,616億円(同▲0.1%)とな
りました。受注額全体に占めるNC工作機械の比率は98.4%(同±
0.0pt)と、9年連続で98%を超えました。また、外需比率は同
+2.4ptの70.3%で、暦年実績として初めて70%を上回りま
した。
【内需】 441,538百万円 (前年比 ▲7.4%)
内需は、2年連続で減少し、前年比▲7.4%の4,415億円と2年
連続で5,000億円を下回り、4,500億円も4年ぶりに下回りま
した。EV関連投資や半導体関連投資の回復が期待されていたものの本
格的な回復は見られず、2023年後半からの調整局面が2024年を
通して続く形となりました。
業種別にみますと、全11業種中6業種で前年比減少となりました。主
要4業種では「航空機・造船・輸送用機械」以外は2年連続で前年比減
少しました。特に、「一般機械」と「自動車」は4年ぶりに2,000
億円、1,000億円をそれぞれ下回りました。その他の業種でも、
「その他製造業(同▲17.8%、188億円)」、「電気機械(同▲
13.1%、315億円)」が1割を超える減少となりました。
金額(百万円) 前年比
一般機械 181,041 ▲11.1
うち金型 15,761 ▲44.1
自動車 91,025 ▲ 9.5
うち自動車部品 62,400 ▲15.1
電気・精密 54,733 ▲ 5.1
航空・造船・輸送用機械 24,218 +20.1
【外需】 1,043,571百万円 (前年比 +3.4%)
外需は、2年ぶりに増加し、前年比+3.4%の1兆436億円と4年
連続で1兆円を超え、過去3番目の受注額となりました。2024年に
入ってから欧州が弱含み、年後半にかけても低調に推移した一方、アジ
アでは中国を中心に回復傾向を示し、北米も底堅く推移したことから、
月平均870億円と総じて堅調な水準を維持しました。
地域別にみますと、アジアは2年ぶりに増加し、前年比+21.0%の
5,172億円で、2年ぶりに5,000億円を上回り過去4番目の受
注額となりました。国・地域別では韓国(同+18.3%、296億円)、
台湾(同+10.2%、223億円)、中国(同+23.0%、3,3
71億円)が軒並み前年比二桁の増加を示しました。特に中国では、不
動産バブル崩壊による経済の不安定化による需要の低下が懸念されたも
のの、補助金政策の効果もあって持ち直し、その後もEVやIT関連の
大型受注も加わって高水準の受注が継続し、過去4番目の受注額となり
ました。その他アジアは、前年から好調が続くインド(同+25.6%、
642億円)で年後半からIT関連投資が拡大し、2年連続で過去最高
額を更新した他、ベトナムでもIT関連投資が見られ、全体では2年ぶ
りに増加し、6年ぶりに1,200億円を超え、過去2番目の受注額と
なりました。
欧州は、ウクライナや中東などの地政学リスクに、エネルギー問題や金
利高騰の影響が懸念される中にあっても、2023年までは堅調水準を
維持していましたが、2024年に入りドイツを始めEU主要国を中心
に弱含み、欧州の全ての国で前年割れとなりました。国別では、EU
(同▲17.4%、1,404億円)域内のドイツ(同▲26.8%、
414億円)、イタリア(同▲27.0%、240億円)がともに2割
を超える減少となったほか、スイス(同▲57.0%、64億円)、
“東欧”(同▲39.3%、13億円)等が大幅な減少を示しました。
北米は、同▲4.5%の3,062億円と2年連続減少も、3年連続で
3,000億円を超え、過去4番目の受注を記録しました。アメリカ
(同▲5.2%、2,673億円)は、日本と同様、自動車関連の需要
に勢いが感じられないものの、一部企業の受注が下支えした一般機械や
電気・精密が堅調だったほか、航空宇宙関連では大型受注が多く発現し、
航空機・造船・輸送用機械の受注は過去2番目を記録しました。また、
カナダ(同▲3.0%、193億円)は4年ぶりに減少したものの、前
年に次ぐ過去2番目を記録した他、メキシコ(同+5.3%、197億
円)は、4年連続で増加し、一般機械以外の主要業種は前年から増加を
示しました。
金額(百万円) 前年比
アジア 517,216 +21.0
うち東アジア 389,485 +21.8
うちその他アジア 127,731 +18.5
欧州 188,865 ▲19.1
北米 306,242 ▲ 4.5
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◆ 統計更新情報
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○2025年2月分受注速報発表(3月11日15時公表)
https://www.jmtba.or.jp/statistics/
速報(2025年2月分)
金額(百万円) 前月比 前年同月比
受注総額 118,215 101.8 103.5
うち内需 33,798 105.6 103.9
うち外需 84,417 100.3 103.4
※ひとこと
2月の受注速報を見ますと、受注総額は前月比で2カ月ぶりに増加、また、
前年同月比は5カ月連続で増加するも、2カ月連続で1,200億円を下
回りました。このうち内需は、前月比が2カ月ぶりに増加したものの、依
然として、四半期末を除く月では、300~350億円の範囲での推移が
続いており、国内需要は底這い状態と考えられます。但し4カ月連続で前
年同月比は増加しており、今後の進捗が期待されます。
外需は、前月比はほぼ横這い(2カ月ぶり増加)、前年同月比は5カ月
連続で増加し、2カ月連続の840億円台(5カ月連続の800億円超)と
なりました。詳細は確報でお知らせします。
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◇ 最新情報
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【SIIより】
令和6年度補正予算「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」
<(C)指定設備 型番登録開始のご案内>
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令和6年度補正予算「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」(以下、
「本事業」という。)において、補助対象設備の製品型番登録を3月3日(月)
より開始したことをお知らせいたします。
本事業は、令和5年度補正事業と同様に、2年を上限とする複数年度事業も
申請可能となります。交付決定後に発注し、設置、検収、支払まで1年以上を
要するような規模の設備についても、製品型番登録の対象となりますので、こ
の点を踏まえて製品型番登録申請をお願いいたします。
【製品型番登録について】
令和5年度補正事業にて既に登録済みの製品型番情報については、令和6年度
補正事業の基準を各設備ともに踏襲しておりますので、原則、本事業へ登録情
報を引き継がせていただきます。
新モデル等の未登録製品型番については、3月3日(月)より開始した製品型
番登録にてご申請いただけます。
【留意事項】
本事業における製品型番登録においては、以下の留意事項を必ずご確認のうえ、
申請いただきますようお願いいたします。
■登録情報の引き継ぎのみで、追加で製品型番登録申請をされない場合におい
ても、改めて「補助対象設備登録申請書」のご提出が必要となりますので、
ご対応をお願いいたします。
なお、本事業において追加で製品型番登録申請をされる場合には、「製品型
番リスト」をご提出いただくとともに、改めて「商業登記簿謄本」のご提出
が必要となりますので、ご注意ください。
※「補助対象設備登録申請書」、「製品型番リスト」のフォーマットは以下
のリンク先よりダウンロードください。
(補助対象設備の製品型番登録ページ)
https://sii.or.jp/setsubi06r/material.html
■申請書類の送付先メールアドレスは、令和5年度補正事業と異なり、
ss-kataban@sii.or.jpとなります。
■本事業においては、間接補助事業の交付決定後(2025年6月予定)に発
注を行い、事業完了日(2027年1月末)までに検収、支払いが完了でき
る設備が、登録の対象となります。
■ワイルドカードについて性能値や能力値が異なる型番が存在する場合は、同
一型番として登録することはできません。ワイルドカードを用いず別の型番
として登録してください。
詳細につきましては、「補助対象設備製品型番登録要領」27ページをご参
照ください。
その他、製品型番登録の詳細につきましては、SIIホームページに掲載され
ている製品型番登録要領をご確認ください。
https://sii.or.jp/setsubi06r/uploads/r6h_kt01_seihinkatabantourokuyoryo.pdf
ご不明な点等ございましたら、以下連絡先までお問い合わせください。
以上、ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
【問い合わせ先】
一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)
事業第1部 製品型番登録担当
TEL:03-5565-3856
E-Mail:ss-kataban@sii.or.jp
※令和5年度補正事業とメールアドレスが異なりますのでご注意願います。
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○新天地での期待と不安
3月1日付をもって、調査企画部から技術部に異動となりました。
中途入社以来、調査企画部一本でやってきましたが、この度初めての異動とな
り、期待と不安が入り混じっております。
席も変わって、景色も一変しましたが、業務もこれまでの内容とは大きく異な
るもののため、今はまだ勉強しながら毎日を過ごしていますが、これまでの経
験が全く生きない、というわけではないと思います。
新しい知識とこれまでの知識をうまく融合して、一日も早く社内外でお役に立
てるよう、精一杯努めていきたいと思います。
(T)
次回、Vol.435は2025年3月19日(水)に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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【ましんつ~るまがじん】
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