日本の工作機械産業のあゆみ

日本の工作機械メーカは、1950年代前半に米国 開発されたNC(数値制御)技術の応用開発にいち早く取り組み、積極的に導入した結果、1970年代後半には世界の市場から日本製NC工作機械の性能が高く評価されるようになりました。また、こうした工作機械のNC化の流れに呼応して、1982年には、世界最大の工作機械生産国であった米国を抜き生産額で世界一位となりました。 

その後、東西冷戦の終焉、日本のバブル経済崩壊、世界的な自動車産業再編など、グローバル経済の中、いく度かの荒波にさらされるも世界の製造業に高性能工作機械を供給するという自負を持って、その発展に貢献し続けています。

2003年以降は、中国を中心とした新興国での需要の高まりを背景に再び生産額が上昇し、2007年には17年ぶりに1兆3,000億円を超える生産額となり、業界は好況を呈しました。 

しかし、2008年9月に起きたリーマンショックは、世界経済に深刻な打撃を与え、日本の工作機械産業にも大きな影を落とす結果となりました。それまでの好調さは冷え込み、2009年の生産額は4,863億円と、実に30年前の水準にまで急激に落ち込みました。 

2010年は、海外需要が主導する形で回復に向かい、2011年には東日本大震災という未曾有の大災害に端を発した電力不足問題などが経済活動の根幹を揺るがしましたが、工作機械の生産額は3年ぶりに1兆円を超えるまでに回復し、その後5年連続で、1兆円を超えています。

貿易に目を転じると、戦後しばらくは国産機が十分な供給体制・技術力を備えていなかったことから、輸入額が輸出額を大きく上回る状況が続きましたが、国産機が競争力を付けた1960年代以降は輸出が急増し、1972年には輸出額が輸入額を上回りました。以後、その時々の景況に左右されながらも、NC工作機械の強い国際競争力を背景に、輸出は増加傾向を辿りました。その後、前述のリーマンショックの影響による世界的不況を経て、2015年は、9,321億円と過去三番目の輸出額となりました。

一方、近年の輸入額は、2005年・2006年を除き、1,000億円以下の範囲内で推移していますが、2009年以降6年連続で増加しており、特長ある輸入機に対する一定の需要は継続して存在しているといえます。 

工作機械需給状況の推移

 

 

 

工作機械受注額・生産額及び貿易額の推移

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