ましんつ~るまがじん~vol.154~

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 ・今日のコラム………… CIMT2015(中国)報告

 ・統計更新情報………… 2015年4月分受注速報発表

 ・最新情報……………… 2015工作機械関連技術者会議開催のお知らせ
             (一般社団法人日本能率協会)

 ・編集後記……………… ハイブリッド加工機の今後(S)

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◇ 今日のコラム
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○CIMT2015(中国)報告

 今号では、4月20日(月)から同25日(土)までの6日間、中国・北京
市郊外の新中国国際展覧センターにて開催された第14回中国国際工作機械展
覧会「CIMT2015」の概要について報告します。

 今展示会の出展エリアは、中国国際展覧センター既存8ホールに加えて、隣
接する形で仮設館8ホールが増設され、出展者数は、世界28カ国・地域から
1,628社にのぼり、前回のCIMT2013より、90社増となりました。

 この内、日本からの出展企業数は70社、日工会会員からは42社が出展し
ました。また、来場者数は、前回比11.1%増の315,485人と過去最
高となるなど、大変盛況な展示会となりました。

 展示形態は、国別、機種別による分類が混在しており、欧州メーカが中心の
W1ホールは、スイスおよびドイツの国別パビリオンが大きく占める形となり
ました。この内、スイスが最大の展示面積を誇り、その展示内容は5軸制御マ
シニングセンタを前面に出したものとなっており、中国へ大きな力を注いでい
る印象を受けました。

 中国メーカは、複数の工作機械と工作物を運ぶロボットやガントリーロー
ダー(吊り下げ式ローダー)を組み合わせた、無人化を意識した自動化ライ
ン例の出展が数多く見られ、そのほとんどが自動車部品の加工を目的とした
ものでした。

 また、EMS向けのBurgmaster式の立て形マシニングセンタも多く展示され
ていた他、金属積層造形複合加工機も展示されるなど、新しいトレンドを実感
し得る内容も散見されました。

 全体的な印象として、人件費増や熟練工不足の影響により、いかに人の手を
使用せずに加工できるかを意識した無人化に関する展示が多く見られました。
また、少ないながらも、制御装置(NC)や周辺機器の内製化をアピールする
展示も見られ、着実な中国製工作機械の技術進歩が感じられました。
 

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◆ 統計更新情報
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○2015年4月分受注速報発表(5月14日15時公表)

https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  速報(2015年4月分)

         金額(百万円)前月比 前年同月比

   受注総額    134,613  91.3   110.4

   うち内需    48,664  87.5   139.6

   うち外需    85,949  93.7   98.8

 ※ひとこと
   4月の受注速報は、前月(3月)の期末効果の反動により、前月比は内
  外需とも減少しましたが、受注総額は3カ月連続で1,300億円を維持
  しました。
   うち内需は、前月比は3カ月ぶりの減少となりましたが、3カ月連続の
  400億円超で、前年同月比も22カ月連続増加となるなど、政策効果の
  後押しもあって、高水準の受注が継続しています。
   うち外需は、前月比は3カ月ぶりの減少、前年同月比も18カ月ぶりの
  減少となりましたが、受注額は14カ月連続で800億円を超え、アジア
  での電気機械向け特需を中心に、これまでの動きに大きな変化はないもの
  と思われます。
   受注額の詳細につきましては、20日の確報発表日に改めてお知らせい
  たします。
  

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◆ 最新情報 
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2015工作機械関連技術者会議開催のお知らせ(一般社団法人日本能率協会)
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 2015年7月2日(木)・3日(金)の2日間、三田NNホール(東京都
港区)において、(一社)日本能率協会主催による「2015工作機械関連技
術者会議」が開催されます。

 本会議は、注目の最新工作機械技術について情報を収集するまたとない機会
と存じますので、奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。
 なお、日本工作機械工業会会員企業の皆様には、後援団体料金が適用され、
通常より安い料金でご参加いただくことができます。
 また、6月5日(金)到着分まで、早期申込割引料金が適用されますので、
是非お早目にお申込みください。

1.開催日程:7月2日(木)・3日(金)の2日間

2.会  場:三田NNホール

3.プログラム

  セッション1 最新製造技術の展望と期待
  7月2日 10:00~13:00
   ●講演1:ファナックのグローバル戦略
         稲葉 善治 ファナック(株)
         代表取締役社長
   ●講演2:地下空間で追求するCFP金型に求める部品づくり
         平林 巧造 (株)サイベックコーポレーション
         代表取締役社長
   ●講演3:金属光造形複合加工法による金型づくりの革新
         阿部  諭 パナソニック(株)エコソリューションズ社
         ものづくり革新本部 生産技術開発センター主幹

  セッション2 自動車部品の高精度・高能率加工
  7月2日 14:00~17:00
   ●講演1:ハードスカイビング加工のメリットと適用時の注意点
         若林 俊嘉 住友電工ハードメタル(株)
         高圧マテリアル開発部 先進工具開発グループ主幹
   ●講演2:工具交換ロスのmin化による生産性向上
         武智 清行 (株)タンガロイ
         マーケティング部 MTBグループ部長
   ●講演3:自動車用歯車部品の高能率加工
         瓜生 耕一郎 (株)カシフジ
         技術部 設計課課長
   ●講演4:自動車小物部品の高能率加工
         神浦 誠司 マキノジェイ(株)
         開発部 機械開発第1グループマネージャ

  セッション3 金属造形用3Dプリンタの最新動向 ~その特徴と応用とは?~
  7月3日 10:00~13:00
   ●講演1:レーザー金属積層加工機の特徴とアプリケーション事例
         小田 陽平 DMG森精機(株)
         東京SC加工技術部 技師補
   ●講演2:金属3Dプリンターの最新技術と応用例
         岡崎 秀二 (株)ソディック
         執行役員 マシニングセンタ事業部 副事業部長
   ●講演3:金属技研株式会社の金属積層造形の取り組み
         増尾 大慈 金属技研工業(株)
         技術本部テクニカルセンター 主務
   ●講演4:ワイヤ素材とアーク溶接技術を用いた高能率・高強度・低コスト
        な金属造形機
         村田 秀和 武藤工業(株)
         3Dプリンタ事業部 東京開発部 技術主幹

  セッション4 高付加価値を可能にする最新加工技術
  7月3日 14:00~17:20
   ●講演1:シミュレーション技術を活用した高能率加工
         名畑 英二 コマツ
         生産本部生産技術開発センタ 機械加工グループGM
   ●講演2:H-IIBロケットへの摩擦撹拌接合の適用
         佐藤 広明 三菱重工業(株)
         技術統括本部 総合研究所 製造研究部
         製造技術第二研究室 主席研究員
   ●講演3:小型MCによる難削材加工の工具寿命向上技術
         石原 洋成 オークマ(株)
         技術本部ソリューション開発センター
         先端技術開発課 課長
   ●講演4:効率的な棒材加工を可能にする最新の小型複合加工機
         有末 賢次 ヤマザキマザック(株)
         技術本部 商品開発2部2グループ グループリーダ

4.参加料金・プログラム詳細等
  
  https://school.jma.or.jp/kousaku/index.html
  
  よりご確認下さい。

5.お問い合わせ
  一般社団法人日本能率協会 JMAマネジメントスクール
  (受付時間:月~金曜日 9:00~17:00 但し、祝日を除く)
  〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
  TEL:03-3434-6271  FAX:03-3434-5505
  E-mail:seminar@jma.or.jp

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○ハイブリッド加工機の今後

 今回のコラムでは、中国のCIMT展の概要を、また、過日のVol.15
0においては、台湾のTIMTOS展の概要を、それぞれ掲載致しましたが、
中国・台湾の両展示会ともに、金属積層造形に切削加工を組みあわせたハイブ
リッド加工機が登場しています。

 昨年のJIMTOFでも大変話題になったハイブリッド加工機ですが、切削
と積層それぞれのメリットを活用して、従来では製作が不可能であった形状を
実現するなど、高付加価値な製品を生み出すユーザの事例が増えてきていると
感じます。

  
 キーテクノロジーとして今後10年の間に更に普及が進むと予想されますが、
複合機により新たに生み出される、先例のない革新製品の登場に期待が膨らみ
ます。

(S)

次回、Vol.155は2015年5月20日(水)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

  

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【ましんつ~るまがじん】

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