ましんつ~るまがじん~vol.139~

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 ・今日のコラム………… JIMTOF・Tokyo2014結果報告
             (続報その2)

 ・統計更新情報………… 2014年11月分受注速報発表

 ・編集後記……………… 工作機械の輸出管理講習会 準備中(H)

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◇ 今日のコラム
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○JIMTOF・Tokyo2014結果報告(続報その2)
 

 前回、JIMTOF・Tokyo2014結果報告(続報その1)で、第16
回国際工作機械技術者会議(IMEC)および工作機械トップセミナーの開催
結果について、概要をお伝えしました。今回は、JIMTOFで出展された製
品の中で、工作機械技術に関する動向について概略を報告します。

 今回の展示会では、3Dプリンタに代表されるAdditive Manufacturing技術
と切削加工との複合化、ロボットを活用した自動化技術の進展と機械のコンパ
クト化、知能化による利便性の向上とそれに対応するCNC技術等、多くの新
展開が見られました。

 Additive Manufacturingは、切削加工では対応できない形状も創成可能であ
るメリットを持つ一方で、加工精度は切削加工ほどではないため、面精度を必
要とする製品の仕上げには切削工程が必要となります。この積層造形技術・切
削技術双方の長所を融合した複合加工機のバリエーションが広がりました。

 また、ロボットの活用においては、外付け・内臓タイプともに工作機械との
組み合わせをより深化し、高効率な自動ワーク交換を実現することで、従来に
増して長時間連続無人加工への対応が進展しました。同時に、機械のコンパク
ト化により、設置面積あたりの生産性向上も図られました。

 知能化技術については、より一層多機能化が進む工作機械を使いこなすため
に必要不可欠なものとなっており、機械干渉回避機能、びびり振動回避機能、
空間誤差補正機能、リアルタイム熱変位補正等、多岐に亘るアプローチが展開
されました。併せて、これらの機能を高速に処理するための制御装置が登場し、
タッチパネル式を採用しユーザの利便性を向上下インターフェイス等、更なる
高度化が実現されていました。
 

 本項では記載しきれませんが、上記で挙げた以外にも、様々な最先端技術が
結集した今回のJIMTOF・Tokyo2014は、公式テーマ「モノづく
りDNAを未来へ、世界へ」を体現した、モノづくりの未来を見据えた展示会
となりました。

 

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◆ 統計更新情報
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○2014年11月分受注速報発表(12月9日15時公表)

https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  速報(2014年11月分)

         金額(百万円)前月比 前年同月比

   受注総額    139,004 104.0 136.6

   うち内需    49,039 109.2 117.9

   うち外需    89,965 101.3 149.6

 ※ひとこと
   11月の受注速報をみますと、高水準の受注が今月も継続し、受注総額
  は、3カ月連続で1,300億円を超え、リーマンショック以降の最高額
  を記録しました。1千億円超えは15カ月連続となります。
   内需は、6カ月連続の400億円超で、リーマンショック以降で本年9
  月に次ぐ2番目の高水準となりました。前年同月比は17カ月連続の増加
  です。10月末から11月初旬にかけて開催されたJIMTOF2014
  の効果が増加に寄与したものと思われます。
   外需も、9カ月連続の800億円超で、本年3月に次ぐ過去2番目の高
  水準となりました。前月比は6カ月連続の増加で、アジアのスポット受注
  や北米の好調が持続しているものと思われます。
   受注の詳細は、17日公表の確報時にお知らせいたします。

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○工作機械の輸出管理講習会 準備中

 工作機械やNC装置を海外に輸出する場合、法律上、経済産業省の許可を事
前に得なければ輸出できないものが存在します。これら法律・政省令等には、
技術的内容が多く含まれる上、変更改訂も多く、企業によっては、その内容を
理解することが非常に難しく映っているようです。

 当会では、毎年1月から2月に掛けて「工作機械の輸出管理講習会」と題し、
工作機械の輸出管理に関する法律内容を解り易く解説する講習会を開いていま
す。

 開催概要はこれから決定されますが、今年度も来年1月から2月に掛けて、
東京、名古屋、大阪、金沢、岡山の5会場で開催する予定です。

 参加者は、当会会員企業などに限定されますが、開催概要が決定次第、メー
ルマガジンでも配信しますので、是非参加をご検討頂ければと思います。

 

(H)

 

次回、Vol.140は2014年12月17日(水)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。  

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