ましんつ~るまがじん~vol.114~

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・今日のコラム………… 中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サー
             ビス革新事業に対する補助金制度ついて

 ・統計更新情報………… 2014年3月次受注短観発表

 ・編集後記……………… F1 2014開幕(H)

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◇ 今日のコラム
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○中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業について

 本事業は、中小企業・小規模事業者が取り組む、試作品・新サービス開発、
設備投資等による新しいチャレンジを支援するものです。

 昨年も、平成24年度補正予算で同様の補助金が実施されましたが、平成2
5年度補正予算では対象、予算枠が更に拡張され、実施されることとなりまし
た。

 本事業は、昨年の日工会受注にも好影響を与えており、今年もその効果が大
いに期待されるところです。今号では、これらの概要について紹介したいと思
います。

【募集期間】
 受付開始:平成26年2月17日(月)
 二次締切:平成26年5月14日(水) ※一次締切:3月14日(金)

【補助対象者】
 日本国内に本社及び開発拠点を現に有する中小企業者に限る

【補助対象要件】
 認定支援機関に事業計画の実効性等が確認された中小企業者・小規模事業者
 であり、以下の要件のいずれかを満たす者

 1.ものづくり技術
   「中小ものづくり高度化法」に基づく特定ものづくり基盤技術(11技
   術分野)を活用した事業であること

   ※11技術分野
    1情報処理技術 2精密加工技術 3製造環境技術 4接合・実装技術
    5立体造形技術 6表面処理技術 7機械制御技術 8複合・新機能材料技術
    9材料製造プロセス技術 10バイオ技術 11測定計測技術

 2.革新的サービス
   革新的な役務提供等を行い、3~5年計画で「付加価値額」年率3%及
   び「経常利益」年率1%の向上を達成する計画であること

 ※業種の如何を問わず、要件を満たせば「ものづくり技術」、「革新的サー
  ビス」のどちらでも申請可能 

【補助対象事業、補助金額等】
 申請内容、企業規模によって補助金の上限額が異なります。

 1.成長分野型
   (要件)「健康・医療」、「環境・エネルギー」、「航空・宇宙」分野
       へ進出する又は、既に進出しており、さらなる取組を行う事業
       計画が対象
   (補助上限額) 1,500万円(補助率2/3)
   (留意点)設備投資が必要。「機械装置費」以外の経費は500万円
        (税抜)が補助上限

 2.一般型
   (要件)補助対象者全て
   (補助上限額)1,000万円(補助率2/3)
   (留意点)成長分野型と同様

 3.小規模事業者型
   (要件)中小企業基本法の小規模事業者
   (補助上限額)700万円(補助率2/3)
   (留意点)設備投資は不可

 ※設備投資とは機械装置費において、補助対象経費で単価50万円(税抜)
  以上を計上する場合

 ※中小企業基本法の小規模事業者とは、常時使用する従業員の数が20人
  (商業又はサービス業は5人)以下の事業者

 ※小規模事業者の場合、成長分野型・一般型にも要件が合えば申請可能

【その他】
 ・同一法人・事業者での申請は1申請に限ります。
 ・24年度補正の「ものづくり補助金」採択事業者でも同一・類似の事業で
  無ければ申請可能です。
 ・複数の者(5者まで)が共同で一つの事業を申請することが可能です。
  ただし、その場合、個者ごとに対象要件を満たしている必要があり、個者
  ごとの補助上限額も単独申請の場合と同じになります。

 具体的な要件の詳細や申請方法等につきましては、申請書の提出先となって
いる各県の中小企業団体中央会ホームページより、公募要領をダウンロードし
ていただき、そちらをご参照ください。

【全国中小企業団体中央会ホームページ】
http://www.chuokai.or.jp/josei/25mh/koubo20140217.html

 

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◆ 統計更新情報
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○2014年3月次受注短観発表(2014年3月31日15時公表)

《工作機械統計ページ》
 https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  短観(2014年3月次) ※( )内は前月比

  1、業況に関する判断(DI)
   (a)会社全体の業況    足元 24.3(+15.7)  翌月 14.3
   (b)工作機械事業の業況  足元 17.1(+15.7)   翌月  7.1

  2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
   (c)受注総額の水準    足元 21.4(+14.3) 翌月  2.9
   (d)受注内需の水準    足元 11.4(+11.4)  翌月  0.0
   (e)受注外需の水準    足元 17.6(+13.2)   翌月 4.4

  3、受注内需業種別の水準(DI)
   (f)一般機械向けの受注水準  翌月  2.9(△5.7)
   (g)自動車向けの受注水準   翌月  0.0(△9.1)
   (h)電気・精密向けの受注水準 翌月 -10.1(△2.9)

  4、受注外需地域別の水準(DI)
   (i)アジア向けの受注水準   翌月 7.4(△4.4)
   (j)欧州向けの受注水準    翌月  3.4(△6.9)
   (k)北米向けの受注水準    翌月 -3.2(△6.4)

(ひとこと)
  3月の受注短観は、足元のDIが期末効果もあって大幅に増加しました。
  内外需、総額とも足元は2ケタの上昇で、3月の受注が大いに期待されま
 す。一方、翌月は3月の反動で概ね低下しています。内需業種別、外需地域
 別の推移をみても、3月の反動が見られます。
  4月以降の受注は、消費増税の影響は少ないと見られますが、ものづくり
 補助金の採択待ちなどによる受注の様子見を懸念する声も聞かれ、本格的な
 増加傾向となるには、もうしばらく時間がかかるものと思われます。

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○F1 2014開幕

今月、2014年シーズンのF1世界選手権が開幕しました。

世界最高峰の自動車レースと言われるF1ですが、今年はエンジンを小型化し
過給機を搭載するほか、決勝におけるガソリン積載量の制限が入り、環境対応
が図られました。

特に、エンジンの小型化で失う馬力を補うため、従来のブレーキング時の運動
エネルギー回生システムに加え、新たに排気ガスの熱エネルギーを駆動輪の回
転に回生することが可能となり、エネルギー効率の高さがより一層重視される
レースになりました。

隔たりが大きかったF1と市販車の世界は徐々に近づきつつあり、F1がハイ
ブリッドカーや電気自動車に必要な環境技術を追及できる舞台となってきてい
ます。

こうした潮流により、パワーユニットを供給するかたちで来年からF1に復帰
する日本の自動車メーカも出ています。

カーボンモノコック、ホイール、点火プラグ、ブレーキ、無線機などにおいて
日本の部品メーカは既にF1で活躍していますが、マシンの性能を大きく左右
するパワーユニットの参戦復帰は私自身とても楽しみです。

さらに今年は、2年ぶりに日本人ドライバーがF1に復帰し応援にも熱が入り
ます。

今後の日本勢の活躍に是非期待したいです。

 

(H)

次回、Vol.115は2014年4月10日(木)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

 

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【ましんつ~るまがじん】

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