豊和工業株式会社

モノづくりの強みを生かして、新たな市場を切り拓く

 当社は、愛知県西部、濃尾平野のほぼ中央に位置し、名古屋市に隣接した清須市にあります。ここ清須市は、近くに庄内川や新川、五条川などの河川が流れ、豊かな水辺環境に恵まれており、四季折々の風景を楽しむことができる自然豊かな所です。桜の名所100選にも選ばれている五条川河畔の桜並木があり、春にはとても華やかで見応えがあります。

交通アクセスは、JR線・名鉄線の鉄道網や名古屋高速道・国道22号などの道路網により周辺都市への利便性が良い所で、中部国際空港(セントレア)からも電車を利用して45分と近距離な所です。

当社は、明治40年(1907年)に創業した106年目になる産業用機械の老舗企業です。トヨタグループの祖である豊田佐吉翁が発明した動力織機の製造・販売を目的に豊田式織機株式会社として設立されました。その後、昭和16年に軍需製品を製造していた昭和重工業株式会社を吸収し、終戦直後の昭和20年に社名を「豊和工業株式会社」に改称しました。戦後は、従来の繊維機械の専業から経営の多角化を図りました。現在は、マシニングセンタ・トランスファマシンなどの工作機械を中心として、チャック・シリンダなどの空・油圧機器、露光装置などの電子機械、小銃・迫撃砲などの防衛製品、道路清掃車・床面洗浄機などの建機・清掃車両、防音サッシ・ドアなどの金属製建具といった幅広い製品を市場に提供しております。

豊田式織機(L式鉄製小幅織機)

 当社の強みは、様々な産業機械を造り出す「製造力」と創業当時から続く教育制度からなる「技術力」であります。多角化経営により多種の産業機械を生産する設備を多く保有しております。社内には、機械加工(切削・研削)・塑性加工(鍛造・板金・製缶)・熱処理・塗装(表面処理、アルマイト処理含む)・検査機器・組立などの設備と多くの工法ノウハウがあります。それらの技術を結集して、お客様のあらゆるニーズに沿った製品の開発・生産に取り組んでおります。

技術力向上の取り組みとしては、国の認定職業訓練による高等職業訓練校を社内に設けております。身体健全な熟練工を養成する目的で、昭和9年(1934年)に工員教習所を開設したのが始まりです。現在でも、教育専用の実習工場や教育施設を備えており、高卒者を1年間の訓練後に職場に送り出しています。ここでは、技能検定特級を有する職業訓練指導員により知識・技能・心身の教育を通して、モノづくりのプロを育てています。職場配属後にもOJTによる日々の生産活動の中での教育と共に、社内検定や社内技能競技大会を機会にして技能を磨き、技能検定1級の取得を目標に技能向上を図っています。作業員の約8割が技能検定1級の資格を有しており、さらに多能工化を目指して複数の職種で1級取得にチャレンジしたり、管理・監督者向けの特級にチャレンジする作業員も多数います。この多くの技能士に支えられた当社製品の品質は、お客様にも大変満足を得ております。

学科と実技の教育風景

 

自動車設備の海外生産シフトが進む中、当社もアジア市場(中国・インド・東南アジア)での製造・販売拠点を設立し、グローバルな生産・販売・サービス体制を強化しております。工作機械関連では、平成7年(1995年)にシンガポールにホーワマシナリーシンガポール㈱を設立し、平成23年(2011年)には中国天津市に丰和(天津)机床有限公司を設立しました。平成25年(2013年)はインドに販売・サービス拠点の設置を計画しています。さらに、海外現地メーカーとの協業を活用し、リーズナブルな機械を国内外の市場に投入していきます。

今後も、社員一人一人が考え実行し、弊社スローガン「今日を大切に、明日に飛躍する」の下、社員一丸となってお客様に信頼されるための努力を続けて参りたいと思います。これからも豊和工業をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

グローバル戦略機 MBN-460VQ1

 

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