株式会社 野村製作所

「顧客に幸せをもたらす 最高品質を提供する」をモットーに

株式会社野村製作所は、大阪府南部の泉州地域にあり、毎年9月の中旬に行われる勇壮な「岸和田だんじり祭」で知られる岸和田市に位置します。このお祭りは元禄16(1703)年から続く祭りで岸和田地区22台、春木地区13台の「だんじり」が曳行され、規模としては南北3.5km、東西1kmの範囲で交通規制が敷かれ南海本線春木駅から蛸地蔵駅間の4駅全てが含まれる国内最大級のものです。規模の大きさにも驚かされますが、曳行される「だんじり」は総欅(けやき)造りを彫り物で飾り、前方に100mほどの2本の綱を付け、500人程度で地元の町を疾走し、スピードに乗った「だんじり」を方向転換させる「やりまわし」は醍醐味で迫力満点であり、「だんじり」を幻想的に照らし出す夜の「灯入れ曳行」も趣があり心が和みます。

岸和田だんじり祭り

岸和田だんじり祭り

さて当社は、明治42(1909)年、野村喜代田が大阪市大正区で個人会社として創業、大正2(1913)年1月野村製作所の名前で工作機械製造販売を開始、大正7(1918)年日本で最初で、今日の礎となる横中ぐり盤の生産を開始、昭和12(1937)年に個人会社から株式会社へ改組。昭和38(1963)年テーブル形横中ぐり盤90AFB-4の生産を開始、昭和48(1973)年2月原料仕込み時に必要な、異物発生及び異物混入防止に使用されている自動開袋機・袋クリーナーの生産を開始、同年7月には、マシニングセンタ、NC旋盤等の自動機器に多く使用されている油圧チャック装置を仏蘭西ガメ社と業務提供し生産を開始、昭和54(1979)年水晶・セラミックス等の切断機として、マルチブレードスライシングマシンの生産を開始、平成7(1995)年フォトマスク等の研磨に使用される、ラップ盤・ポリッシ盤の生産を開始。平成13(2001)年1月製造拠点を大阪市から岸和田市に移設し、新生野村製作所がスタートして、今日に至っています。  

新生野村製作所は地域振興に積極的に取り組んでいます。岸和田の地場産業の振興として、「泉州綿織物を主とする紡織工業都市」の復興を目指し、きしわだ木綿物語プロジェクト「夢つむぎ会」に参加し、毎年11月頃開催される「きしわだ木綿フェア」に、綿花(コットンボール)の繊維部分と種部分を電動で分離することができる、電動式綿繰り機「くりくり-ワン」を出展し、綿花を育て持ち込まれた多くの人達の綿繰り作業に一役買っています。  また、社会見学の一環として、地域の各小学生達の工場見学会を積極的に受け入れています。小学生達はわれわれが思いもしない質問を投げかけてきますので回答に苦慮する一幕もありますが、小学生達が「モノづくり」の楽しみを知り、将来「モノづくり」に関わってくれることを楽しみにしています。また、地元の能力開発大学、工科高校からのインターンシップ制度や中学校の仕事体験学習等に積極的に関わるとともに、社員は地元より雇用するなど地域に根差した味のある会社作りに取り組んでいます。  

当社の機械はオーダーメイドであり、この製品を作り上げ実践する原点は、「人」・「技術」であり、そのための人材確保を積極的に進めると同時に機械づくりに卓越した「人」を育成し、技術の伝承を重点的に取り組んでいます。その一環としてCNCテーブル形横中ぐりフライス盤で新機種の小形機を、20・30歳代の若手社員が中心となって、設計・購買・製作・品質管理等を実践し、開発にもチャレンジしています。  

当社は、品質方針として「顧客に幸せをもたらす最高品質を提供する」を掲げ、それを実践する技術・技能者集団で、お客様の要望に応え、お客様の声を実現して参ります。また、日本工作機械工業会の永年会員20社のうちの1社であり、2013年1月には創業100周年を迎えると同時に、工業会の一員としての誇りを持ち、これからもより良い製品づくりに励んで参ります。

昭和2(1927)年 カーンス形 主軸径3インチの面削盤

昭和2(1927)年 カーンス形 主軸径3インチの面削盤

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