株式会社池貝

とことんお客様の要望を入れた機械を提供し続ける

このたび、日本工作機械工業会への加入を承認され、10年ぶりに再加入することになりました株式会社池貝です。10年以上前から加入されている各会員企業様は、改めて紹介しなくてもご存知の方が多いと思いますし、そのような会員企業様がほとんどだと思いますので、退会後再加入までのこの10年間の様子を中心に紹介させていただきます。

この10年間で変わらなかったことは、池貝は工作機械、プラスチック押出機中心の産業機械、舶用エンジンの3つの事業を続けていることです。ただし、エンジン部門は100%出資の子会社にしました。これからの紹介は工作機械部門を中心に進めさせていただきます。

工作機械部門でこの10年間で最も変わったことは、生産スタイルです。それまでは川崎工場で大型工作機械、茨城のツクバ工場で小型の量産機を生産していました。

 チップ旋盤  大型チャック
 チップ旋盤 大型チャック

ここで話は逸れますが、ツクバ工場と言ってもつくば市にはありません。なぜツクバ工場と言うかと申しますと、それまで川崎の溝ノ口にあった工場を茨城の方へ移転することになりましたが、その時期が昭和60年4月でした。その年の3月から9月までの半年間、つくば万博が開催されておりました。そこで茨城工場という呼称も考えましたが、当時のマスコミ等でつくば万博の文字や音声が氾濫していたため、「つくば」の方がイメージが良いのではないかということから、「ツクバ工場」という呼称にした訳です。地元の人や、お客様からも「場所が違う」、「離れ過ぎている」とよく言われます。しかし、埼玉や千葉にあっても東京工場と呼称している企業もあるのと同じで、「つくば」と言えば日本全体から見れば茨城にあることが、また、当時の世界から見ても日本にあることがわかりやすいこともあって、「ツクバ工場」と命名したのです。そして、現在では日本国内の生産拠点はここだけになり、本社も移って「本社ツクバ工場」となっています。

話を戻します。10年前のツクバ工場は小型主体でしたので、クレーン設備も10トンしか無く、高さもありませんでした。しかし、旋盤の場合はベッド上の振りが600mm程度の中型機でも建屋の高さはそれほど必要ではありません。ただ、出荷となると10トンクレーンでは無理ですので、レッカー車を使うという状況が数年間続きました。その頃になると景気もグンと上向きになり、造船関係を始めとする大型旋盤の引き合いが多くなってきたことから、今から7年前の2005年に大物加工工場と組立工場を新設しました。幸いなことに、ここ本社ツクバ工場は敷地面積が35,000坪ありますので、これからも必要であれば工場の増設もまだまだ可能です。

この新工場が出来た後は、過去に例を見ないほど、大型旋盤の引き合いが活発で、納期の関係でお断りせざるを得ないという状況になるほどでした。そんな中で最大加工径が7,000mmの横型NC旋盤を完成させ、無事に納めることができました。横型でこれほど大きい旋盤は池貝にとっても初めての経験でした。これもいいタイミングで新工場が出来た結果であり、今後も旋盤以外も含めて大型機械を生産していくつもりです。そして池貝のポリシーである決して手を抜かず、とことんお客様の要望を入れた機械を提供し続けていきます。今後とも株式会社池貝をよろしくお願いします。

工場全景
 工場全景
ページ先頭へ

Copyright (c) 日本工作機械工業会 All rights reserved.