株式会社アマダ

「お客様とともに」を合言葉に、金属加工の未来を拓く

 NCタレットパンチプレス、レーザマシン、ベンディングマシン、シャーリングマシン、プレス、バンドソー、そして旋盤、研削盤。塑性加工系から切削系、溶接機まで、アマダが製造販売する機械は多岐にわたっています。

 戦後の混乱が残る1946年9月10日、創業者の天田勇は焼け旋盤1台で、機械の修理業を始めました。1955年、バンドソーを開発、町工場はメーカーに姿を変えました。経営は紆余曲折を辿りますが、1971年アメリカ・シアトルに設立した技術開発会社が、NC付きタレットパンチプレス(NCT)の開発に成功、ここからアマダは幅広く金属加工機械を手がけるメーカーへの道を歩み始めます。

 当時、有力な代理店も無く最大の悩みが販路の確保でした。そこで打ち出したのが自社の社員が直接機械を売る“直販”。しかも、直販をサポートするため各地で展示会を行い、実際に機械を動かして機能性能を確認してもらい購入していただく方法でした。その後、この販売手法がユーザーに受け入れられ、自社で常設展示場を持つようになり事業は拡大していきました。現在はソリューションセンターとして加工技術提案、お客様の課題解決を中心に運営しております。そのほか、サービス網の整備、継続的な技能教育実施など、日本のモノづくりを支える中小製造業の方々のお役に立つということを原点に事業を展開してきました。

 アマダは国内19社、海外53社、合わせて72社でグループを構成しています。本社は神奈川県伊勢原市にあり、従業員数は世界に6,500人おります。本社の17万㎡余りの敷地内には、ヘッドクウォーター機能のほかにソリューションセンターや技能教育を行うアマダスクール、研修センター、金型工場などがあり、グループの中核基地となっています。

神奈川県伊勢原市にあるアマダ本社 
 神奈川県伊勢原市にあるアマダ本社

 静岡県富士宮市には開発と製造を担当する富士宮事業所、岐阜県土岐市には切削・工作機械の開発・製造・販売を担う土岐事業所、そして兵庫県小野市にはブレードを製造する小野工場を置いています。

 中でも富士宮事業所はアマダのイノベーションセンターとして、受注から開発、製造、サービスの一元化された情報の下、最先端のデジタル事業所として世界の開発・製造拠点の「マザーファクトリー」となっています。ここでは顧客や協力会社とコラボレーションしながら3次元CADを利用したフロントローディング開発で、より創造性の高い商品を生み出しています。また、NCT、ベンディングマシン、プレスの生産を行っている第一、第二工場に加え、月産140台の生産能力を持つレーザマシン専用工場や保守パーツ6万種、93万点を常備するパーツセンターも置かれています。

 また、国内の販売・サービス拠点は6つの支店と20の営業所。サービスセンターも全国各地に配置しています。2011年秋には西日本の営業の要として大阪に「関西テクニカルセンター」をオープンさせました。

 一方、海外ではアメリカ、ドイツ、フランス、中国で板金機械やバンドソーを生産しています。そしてアメリカ、ドイツなど主要国にはソリューションセンター、テクニカルセンターを配置し、最近ではタイ、インド、ベトナム、ブラジルなど新興国でも販売サービス網の整備充実に取り組んでいます。その結果、海外の展示提案施設は25 ヵ所になりました。

 アマダは「お客様とともに発展する」を経営理念の柱として成長してきました。そしてグローバル化を迎えた今日も、将来も変わらずお客様視点の心を原点にして金属加工機械の総合メーカーとしてお役に立てるよう歩み続けて参ります。

アマダ・ソリューションセンター 富士宮事業所 レーザ専用工場 
 アマダ・ソリューションセンター  富士宮事業所 レーザ専用工場
ページ先頭へ

Copyright (c) 日本工作機械工業会 All rights reserved.