ましんつ~るまがじん~vol.29~

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 ・今日のコラム………… 輸出管理特別委員会とは(第2回)

 ・統計更新情報………… 2011年10月分受注確報発表

 ・編集後記(高野)…… 工場跡地に思う

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◇ 今日のコラム
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○輸出管理特別委員会とは(第2回)

前回の配信では、工作機械と輸出管理の関係について紹介しました。
今回は、当会輸出管理特別委員会の発足経緯について説明します。

1987年9月に輸出管理への取組みが不可欠との国際情勢を受けて、当会と
しても重要な問題との認識が高まり、業界の取組み策定とその周知徹底を目的
として、「輸出関連法規特別委員会」を発足させました。

同委員会は1995年に、国際委員会に統合され、同委員会内の専門部会とな
りましたが、1999年、輸出比率の高い企業13社14名から成る「輸出管
理研究会」として再度独立しました。

会員企業による海外での事業活動が拡大し、また、日本の工作機械に対する海
外需要が急速に伸びたことから、業界全体において、輸出管理の周知徹底と法
令遵守の必要性がさらに高まりました。これにより、2007年に「輸出管理
特別委員会」が発足し、現在では会員91社中、61社(約67%)が所属す
るに至っています。

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◆ 統計更新情報
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○2011年10月分受注確報発表(2011年11月17日15時公表)

  【確報(10月分)概要】

         金額(百万円)  前月比    前年同月比

   受注総額   101,110      91.5     126.0

   うち内需   31,709      89.3     125.0
    一般機械  14,530     100.8     133.7
    自動車    9,559      98.1     132.0
    電気・精密  2,508      53.4      81.1

   うち外需   69,401      92.5     126.5
    アジア   37,587     108.5     128.9
    欧州    12,496      90.5     113.2
    北米    17,455      70.8     129.7

 
 ※ひとこと
  10月の受注確報を見ると、内需では一般機械が建機等で受注があり、前
  月から若干増加しましたが、自動車、電気・精密で減少するなど、回復は
  やや鈍化しています。外需は、タイの復興需要、インドの自動車で増加し
  た結果、アジアは前月比増加となりました。北米はアメリカの自動車で前
  月の反動減がありましたが、回復傾向は続いています。全体としては円高
  の影響が徐々に表面化しつつあり、先行きを注視したいと思います。  

 注)日工会会員の方は会員ページより詳細データをご覧いただけます。
   https://www.jmtba.or.jp/cgi-bin/gate.cgi
   
   ※会員専用ページは日工会会員のみ閲覧可能なページです。

  
 注)日工会会員以外の方は、詳細情報を1週間後の11月24日にホームペ
   ージに更新いたしますので、そちらをご確認いただくか、発表日当日1
   5時より詳細データを日工会事務局事務所にて販売しております。

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○工場跡地に思う

調査企画部の高野です。

つい先日、最寄り駅の辻堂駅北口に「テラスモール湘南」という大型ショッピ
ングモールがオープンしました。

これは「湘南C-X(シークロス)」という辻堂駅北口周辺地区都市再生事業
の一部で、今回オープンしたモール以外にも、病院や公園、マンションなどを
有する複合的な地区となる予定だそうです。

この敷地は関東特殊製鋼の本社工場跡地を利用していますが、実はこうした工
場跡地が、このあたりでは多く見られています。一部は今回同様ショッピング
モールになっているところもありますが、未だ更地のところもあります。

こうした工場は第2次世界大戦前に手狭だった東京から移転してきた工場が多
いそうです。しかし、90年代以降企業の生産拠点見直しの中で、他地域の工場
に比べ地価が高く多額の売却益が見込まれ、売却対象にされやすいため、現在
のような状況になっているようです。

まだ湘南地区には多くの工場がありますが、これまで移転先が国内にあった工
場が、今後は海外へ移転するケースも増えてくるのではないかと思います。

近所に便利な施設がたくさん出来ることはうれしいことですが、身近なところ
で国内製造業の将来について考えさせられた今日この頃でした。

 

 

次回、Vol.30は11月30日(水)15:00頃に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。 

 

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