ましんつ~るまがじん~vol.4~

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 ・今日のコラム………… 日工会が設立されるまで(2)
 ・統計更新情報………… 2011年2月分速報発表
 ・最新情報……………… 機械危険情報提供に関するガイドライン解説セミ
             ナーの開催
             (東京海上日動リスクコンサルティング(株)主催)
 ・編集後記(笹川)…… 今後ともよろしくお願い致します

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◇ 今日のコラム
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○日工会が設立されるまで(2)

今回は前回に引き続き、工作機械の歴史と合わせて
日工会が設立されるまでを振り返ってみたいと思います。

(昭和初期~太平洋戦争終了)

昭和に入り、満州事変(昭和6年)や日中戦争(昭和12年~)などに伴い、
軍需が拡大し、再び工作機械需要が高まります。

当時は、軍需品を量産する専用機や大型の工作機械については、輸入機に依存
しており、国内ではごく限られたメーカーしか手掛けていませんでした。

このような中、国内産業の重工業化(軍事生産拡大を目的)を急ぐ政府は、昭
和13年『工作機械製造事業法』を制定し、条件を満たす工作機械メーカーを
政府の「許可会社」として、育成・強化の重点対象としました。

この許可会社(多くは現・日工会の会員です)は、『日本工作機械製造工業組
合』を組織し、資材配給や税制の優遇などを受け、工作機械生産において主導
的な役割を果たします。

その後、昭和15年には、アメリカが工作機械の対日輸出を禁止したことを受
け、政府主導による国産化推進が更に図られ、工作機械の国内自給率が高まり
ました。

太平洋戦争の始まった昭和17年、『重要産業団体令』に基づき、『精密機械
統制会』が組織されました。

この組織は『工作機械製造工業組合』と同様に軍需と結びつき、工作機械の生
産、統制、ならびに資材の割り当てを行うなど、加盟会社が戦時下の経済を生
き抜くうえで、重要な役割を果たしました。

しかし、戦局の悪化に伴い、政府は工作機械の製造から航空機部品の製造へ転
換を進めたことから、工作機械生産は激減、終戦を迎えました。

軍需とともに拡大した工作機械産業は、終戦とともに大きく低迷することにな
ります。

 

次回は、「終戦後から日工会設立まで」について紹介します。

 

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◆ 統計更新情報
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○2011年2月分受注速報発表(3月10日15時公表)
https://www.jmtba.or.jp/pdf2011/p1102/sokuhou1102.pdf

  速報(2011年2月分)

         金額(百万円)前月比 前年同月比

   受注総額    112,570  107.6  173.7

   うち内需    37,356  118.2  191.3

   うち外需    75,214  103.1  166.2

 ※2月分の受注速報では、1月に引き続き2カ月連続で1,000億円を超えました。
  内外需ともに増加を示し、内需の回復傾向にも力強さが見え始めています。

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◆ 最新情報
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機械危険情報提供に関するガイドライン解説セミナーの開催
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このたび、東京海上日動リスクコンサルティング(株)にて、厚生労働省の委
託事業(平成22年度機械包括安全指針に基づく機械の使用上の情報の提供促進
事業)として「~機械メーカー向け~機械ユーザーへの機械危険情報の提供に
関するガイドライン」が作成されました。

このガイドラインに関する紹介・解説を行うセミナーが下記により開催されま
す。なお、セミナーではガイドラインの内容を理解するにあたり背景知識とし
て必要な“機械包括安全指針”や“機械設計段階でのリスクアセスメント”に
関する講演も併せて行われる予定です。

<機械危険情報提供に関するガイドライン解説セミナー 概要>

開催日時:2011年3月16日(水)14:00~16:00(受付開始 13:30)

会場  :東京海上日動ビル新館15階 大会議室
     〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-2-1

参加費 :無料

定員  :200名(先着順)

本セミナーへ参加ご希望の方は

http://www.tokiorisk.co.jp/seminar/etc20110316.html

をご参照いただき、東京海上日動リスクコンサルティング(株)宛に、
会社名、部署名、氏名、電話番号等を記載の上、FAXまたはEメールに
てお申し込みください。

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

皆様はじめまして。編集担当の笹川と申します。
日工会では技術委員会関係の業務を担当しております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

本号が配信される頃には、台湾のTIMTOS展閉会後一段落ということで、
関係者の方々もホッと一息つかれているところではないでしょうか?

しかし、4月には中国の北京でCIMT展が控えていますので、
展示会シーズンがしばらくは続きそうです。

これを書いている昨晩の某ニュース番組で中国で働く日本の熟練金型職人が取
り上げられていました。現地の材料を使用した金型(プレス型)は壊れやすく、
課題が多いとのこと。ショット数が伸びず、大きくひび割れてしまった金型の
映像が流されていました。

これは、現地で製造する金型の材料の問題に起因するとのことです。その一方
で現地には材料系のことをよく理解している技術者が不足しているというお話
もありました。

これからまた状況は変わっていくのでしょうか?
注目したいところです。

 

次回、Vol.5は3月15日(火)15:00頃に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。 

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