ましんつ~るまがじん~vol.336~

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 ・今日のコラム………… 2020年 暦年受注の概要

 ・統計更新情報………… 2021年1月分受注速報発表

 ・編集後記……………… 今日はお肉の日(M)

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◇ 今日のコラム
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○2020年 暦年受注の概要
 

 【受注総額】 901,835百万円 (前年比 73.3%)

   2020年の工作機械受注額は、2年連続の減少で、10年ぶりに1兆
   円を下回りました。米中貿易摩擦や世界経済の低迷により2019年か
   ら下降局面にあったところに、新型コロナウイルス感染拡大による影響
   が加わり、低水準の受注となりました。

   このうち、NC工作機械は、8,848億円(前年比73.3%)で、
   総額同様、2年連続の減少となりました。受注額全体に占めるNC工作
   機械の比率は98.1%で、前年と同率になりました。

 

 【内需】 324,455百万円 (前年比 65.8%)

   2020年の内需は2年連続で減少し、8年ぶりの4千億円割れとなり
   ました。

   自動車等の低迷や米中貿易摩擦の影響で、300億円/月前後で推移し
   ていた年初から、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が発
   出された4月、5月には全ての業種で受注が停滞し、5月には182億
   円まで落ち込みました。宣言解除後の6月以降も、先行き不透明感から
   投資の慎重姿勢が続き、自動車関連投資や半導体関連で受注の戻りが一
   部で見られたものの、年後半には年初の水準を回復するまでにとどまり
   ました。

   業種別にみると、全11業種中、「官公需・学校」を除く10業種で前
   年割れとなり、特に国内外で航空機需要が低迷した「航空機・造船・輸
   送用機械」の減少幅が最も大きくなりました。

               金額(百万円)  前年比
    一般機械         133,112     65.8
     うち金型        13,283     63.3
    自動車           83,437     59.7
     うち自動車部品     55,580     54.9
    電気・精密        34,315     79.8
    航空・造船・輸送用機械  11,089     45.4

 

 【外需】 577,380百万円 (前年比 78.4%) 

   2020年の外需は、2年連続で減少し、11年ぶりの6千億円割れと
   なりました。主要3極とも米中貿易摩擦等の影響などを受け、500億
   円/月前後で推移していた2019年後半から、国内同様、新型コロナ
   ウイルスの影響により減少が続き、5月には330億円まで落ち込みま
   した。その後も欧州、北米では感染拡大が落ち着かず、需要の回復ペー
   スが緩やかなものにとどまりましたが、早期に感染拡大が収束した中国
   では、政府の支援策に加え、コロナ禍で拡大したテレワーク需要を取り
   込み、6月から前年同月を上回る回復を見せ、その後も年末まで拡大基
   調が続きました。その結果、外需総額でも年後半は、600億円/月を
   超える水準まで回復しました。

   地域別にみますと、アジアは3年連続減少で、2年連続で3千億円を下
   回りました。このうち、東アジアでは幅広い業種で拡大が続いた中国が
   前年比+23.5%の2,019億円と回復を牽引しました。その他ア
   ジアは、2年連続で前年比3割以上の減少となるなど、弱含みで推移し
   ました。

   欧州は、新型コロナ感染拡大の影響で主要国を中心にロックダウン等が
   実施され、回復速度は主要3極で最も鈍く、2年連続で減少し、11年
   ぶりに1千億円を下回りました。

   北米は、2年連続の減少で、10年ぶりに2千億円を下回りました。新
   型コロナ感染者が最も多いアメリカでは、9年ぶりに2千億円を下回る
   も、メキシコでは自動車関連の受注が見られ、前年比の減少幅は一桁に
   とどまりました。

             金額(百万円)  前年比
    アジア        291,634     98.6
     うち東アジア    239,510    113.0
     うちその他アジア  52,124     62.3
    欧州          96,299     54.4
    北米         178,763     72.6

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◆ 統計更新情報
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○2021年1月分受注速報発表(2月9日15時公表)

http://www.jmtba.or.jp/machine/data

  速報(2021年1月分)

         金額(百万円) 前月比  前年同月比

   受注総額    88,631    89.5    109.7

   うち内需    26,367    82.8    89.1

   うち外需    62,264    92.6    121.6

 

 ※ひとこと
   1月の受注速報を見ますと、受注総額は前月比3カ月ぶり減少、前年同
  月比3カ月連続増加で、2カ月ぶりに900億円割れとなりましたが、3
  カ月連続で850億円を超え、外需を中心とした回復が続いています。

   うち内需は、前月比2カ月ぶり減少、前年同月比26カ月連続減少で、
  2カ月ぶりの300億円割れとなりました。日本では、都市圏に緊急事態
  宣言が発出され、昨年4,5月ほどではありませんが、需要に再び停滞感
  があります。また、一部に今後の補助金に備えた買い控えの動きも影響し
  ている可能性があります。

   うち外需は、前月比3カ月ぶり減少、前年同月比3カ月連続増加で、3
  カ月連続で600億円を超えました。中国を中心とした回復傾向が続いて
  いるものと考えられますが、詳細については、2月18日の確報時にお知
  らせします。

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

〇今日はお肉の日

 
本日2月9日は「お肉の日」です。

全国食肉事業協同組合連合会が平成29年から2月9日を「お肉の日」として、
肉の消費を喚起すべくキャンペーンを始めたそうです(毎月29日を肉の日と
していますが、2月は4年に一度しか29日がないため)。

中でも、今年のお肉の日は12年に一度の丑年のお肉の日ということで、焼肉
店やスーパーなどの協力店舗で様々なキャンペーンを展開しているそうです。

新型コロナウイルス感染症の影響で肉の消費量も落ちているとのことですが、
皆さんも「お肉の日」を記念して肉料理を味わってみてはいかがでしょうか。

(M)

 

次回、Vol.337は2021年2月18日(木)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。   

 

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