ましんつ~るまがじん~vol.324~

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 ・今日のコラム………… 2020年上期(1~6月)受注実績の概要

 ・統計更新情報………… 2020年7月分受注速報発表

 ・最新情報……………… 1.「日本の工作機械産業2020」 刊行
             2.「2019年数値制御(NC)工作機械生産
               実績等調査」頒布開始

 ・編集後記……………… コロナ禍をどう過ごし、どう乗り切るか(T)

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◇ 今日のコラム
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○2020年上期(1~6月)受注実績の概要

 

 【受注総額】 410,020百万円 (前期比 △25.2%、前年同期比 △39.9%)

   2020年上期の受注総額は、前期比、前年同期比とも4半期連続で減
   少しました。受注額は上期としては10年ぶり、下期も含めた半期ベー
   スでは20半期ぶりの5千億円割れとなりました。

   月別の受注額は、米中貿易摩擦の影響を受け、徐々に弱含んでいた所に
   新型コロナウイルス感染拡大の影響が加わった形となり、4月以降は、
   700億円を下回る水準が続き、リーマンショック後の2009~10
   年頃の水準まで落ち込み、内外需とも低迷しました。

 

 【内需】 158,532百万円 (前期比 △30.1%、前年同期比 △40.5%)

   内需は、4半期連続の前期比減少、3半期連続の前年同期比減少で、上
   期としては7年ぶり、半期では14半期ぶりの2千億円割れとなりまし
   た。

   月別では、年初300億円前後の水準で推移していましたが、4月以降、
   緊急事態宣言が発出されるなど感染拡大の影響が国内でも顕在化し、設
   備需要の減退のみならず、営業活動の自粛などの事態を反映した結果、
   200億円/月前後での推移まで落ち込みました。

   業種別の状況をみると、全11業種中、前期比、前年同期比とも全ての
   業種で減少し、特に自動車や航空・造船・その他輸送用機械で落ち込み
   が大きくなりました。
  

               金額(百万円) 前期比  前年同期比
    一般機械         66,129   △29.3   △39.1
     うち金型         6,994   △26.2   △39.2
    自動車          39,466   △35.4   △49.8
     うち自動車部品     24,991   △44.1   △55.8
    電気・精密        17,381   △ 8.3   △27.8
    航空・造船・輸送用機械   5,976   △50.3   △51.9

 

 【外需】 251,488百万円 (前期比 △21.7%、前年同期比 △39.5%) 

   外需は、前期比、前年同期比とも4半期連続減少で、上期としては11
   年ぶり、半期としては21半期ぶりの3千億円割れとなりました。

   月別では、1月に500億円を超えていたものの、その後、感染拡大の
   影響が中国から欧米へと拡がり、5月まで前月比減少が続きました。6
   月は各地で経済再開の動きも見られ、前月比増加となりましたが、45
   0億円を下回っており、中国以外は低迷しています。
   
   地域別にみますと、主要3極全てで、前期比、前年同期比が減少しまし
   た。中国は、前期比増加となるなど、感染拡大が落ち着いた3月以降、
   政府の政策的下支えにより受注増がみられます。一方、中国以外のアジ
   アや欧州、北米は感染拡大の影響が続いており、受注額は月を追うごと
   に減少しました。
 

             金額(百万円) 前期比  前年同期比
    アジア        112,349   △ 9.2   △34.7
     うち東アジア    87,797   △ 4.1   △27.1
      中国       70,609   + 2.9   △25.5
     うちその他アジア  24,552   △23.9   △52.3
    欧州         46,518   △38.8   △54.0
    北米         87,548   △22.7   △34.2

 

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◆ 統計更新情報
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○2020年7月分受注速報発表(8月12日15時公表)

http://www.jmtba.or.jp/machine/data

  速報(2020年7月分)

         金額(百万円) 前月比  前年同月比

   受注総額    69,784   103.9    68.9

   うち内需    24,802   106.2    60.2

   うち外需    44,982   102.6    74.8

 

 ※ひとこと
   7月の受注速報を見ますと、受注総額は前月比2カ月連続増加、前年同
  月比22カ月連続減少で、2カ月連続で600億円を超えました。しかし、
  4カ月連続の700億円割れで、7月としては、2009年(343.5
  億円)以来、11年ぶりの700億円割れと低水準の受注が続いています。
   うち内需は、前月比2カ月連続増加、前年同月比20カ月連続減少で、
  2カ月連続で200億円を超えましたが、4カ月連続で250億円を下回
  り、7月としては2009年(144.3億円)以来、11年ぶりの25
  0億円割れとなっています。6月から増加が継続する形となりましたが、
  依然低水準のままで、国内需要に明るい声は聞こえていません。
   うち外需は、前月比2カ月連続増加、前年同月比22カ月連続減少で、
  2カ月連続で400億円を超えました。ただし、5カ月連続の450億円
  割れで、7月としては、2009年(199.2億円)以来、11年ぶり
  の450億円割れとなっています。経済活動再開の動きを受けて、6月に
  続き受注が増加したものと思われますが、感染拡大に歯止めはかかってお
  らず、緩やかな伸びにとどまっています。

   内外需ともに、前月比で2カ月連続増加と緩やかな伸びが見られますが、
  「回復」と呼べるものかどうかは、現段階でまだ判断が難しい状況です。
  
   内需業種別や、外需国・地域別等の詳細は、8月27日公表の確報時に
  お知らせいたします。

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◆ 最新情報
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1.「日本の工作機械産業2020」刊行
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本年も、冊子「日本の工作機械産業2020」を刊行しました。

工作機械の種類、日本の工作機械産業の規模と動向、日工会の活動などを平易
に解説した業界案内誌です。また、英文版も同日に頒布開始となっています。

○価格
 (日工会会員) 無料
 (一般)    500円(税込)/部

○お問い合わせ
 日本工作機械工業会 業務国際部 礒嵜・本多
 TEL:03-3434-3961

 

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2.「2019年数値制御(NC)工作機械生産実績等調査」頒布開始    
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日工会では、この度「2019年数値制御(NC)工作機械生産実績等調査」
を作成し、頒布を開始しました。

本書は当会で毎年実施している調査で、会員のNC工作機械生産高についての
集計結果を掲載しています。2019年調査対象77社の生産機種や、機種別、
業種別、ユーザ規模別、販売形態別のデータを掲載しています。

○価格
 (日工会会員) 無料
 (一般)    3,700円(税込)/部

○お問い合わせ
 日本工作機械工業会 調査企画部 高野、行田(こうだ)
 TEL:03-3434-3961

 

【書籍の購入方法】
 1.インターネット
   日工会ホームページの「出版物」ページにある「購入する」をクリック
   し、必要事項をご記入の上、ご注文ください。
   
   https://www.jmtba.or.jp/publication

 2.FAX
   書籍名、購入部数、会社名、部署名、氏名、電話番号、送付先等を明記
   の上、03-3434-3763までFAXしてください。

 3.事務所販売
   機械振興会館の当会事務所でも販売しております。

 ※書店等では販売しておりません。
 ※インターネット、FAXでのご注文の場合、送料をご負担いただきます。
 ※商品に請求書を同封いたしますので、商品到着後料金をお支払いください。
 ※納品書、領収書は通常発行しておりませんので、必要の場合はお知らせく
  ださい。   

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○コロナ禍をどう過ごし、どう乗り切るか

 暦の上では、明日から16日までがお盆になります。既にお盆休みに入って
いる方も多いと思いますが、この原稿を書いている今も、お盆の帰省を規制す
べきか否かで、様々な議論がなされています。

 今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、緊急事態宣言を経て、現在は感染
拡大防止と経済活動の両立を目指すフェーズにあると思いますが、感染拡大が
止まらず、政府や自治体の発表を注視しながら、各自が思いを巡らせているこ
とと思います。

 こうした事態において、感染拡大を防止することが最も大事だということは
明白ですが、各人の対応、考え方は聞く人聞く人全て異なるように感じます。
皆、自分は悪いと思って行動しているわけではないと思いますが、個々の行動
に対して「やり過ぎだ」だったり「全然できていない」といった感想が聞こえ
てきます。

 完全に社会を再び止めれば、経済が立ち行かなくなる、経済を優先させれば、
感染拡大は止まらない、両立させようとしても、上手くいかない、そんなジレ
ンマに世界中が陥っているように感じます。

 私自身は、過度に恐れ過ぎず、しっかりと知識を得て、感染防止対策をした
上で、社会・経済活動を行っていきたいと思っていますが、皆様は如何でしょ
うか。

(T)

次回、Vol.325は2020年8月27日(木)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。  

 

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【ましんつ~るまがじん】

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