ましんつ~るまがじん~vol.316~

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 ・今日のコラム………… 『新版 工作機械の設計学(基礎編)』発刊

 ・統計更新情報………… 2020年3月分受注速報発表

 ・最新情報……………… 1.機械安全教育テキスト 講師用メモ公開のご
               連絡
             2.【東京都中小企業振興公社からのお知らせ】
               第7回革新的事業展開設備投資支援事業につ
               いて

 ・編集後記……………… 業務のIT化を考える契機に(T)

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◇ 今日のコラム
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○『新版 工作機械の設計学(基礎編)』発刊

 当会では、工作機械業界の人材育成に資するため、工作機械技術の将来を担
う企業の技術者の育成・教育および大学・高専・工業高校等の工作機械に関す
る授業の教育書・参考書として、平成10年6月に『工作機械の設計学(基礎
編)』を発刊しました。

 同書はこれまで、当会会員企業をはじめ、製造業に携わる幅広い技術者の方
々に活用いただき、ご好評をいただいておりますが、年月の経過とともに一部
内容の陳腐化が進む等の問題もあったことから、産学の工作機械関連の研究者
・実務者の方々のご支援をいただき、2016年度より改訂作業を進め、今般
2020年3月に『新版 工作機械の設計学(基礎編)』として発刊すること
となりましたのでご案内申し上げます。

 本書は、斯界の第一線で活躍されている方々にご執筆いただくことによって
各種の機械要素を含む工作機械設計に対して理論的に裏付けされた基本的な考
え方を明らかにしており、工作機械設計のみならず、あらゆる機械設計に通じ
るものと確信しております。多くの皆様に本書をご活用賜りますようお願いを
申し上げます。

【目次概要】(B-5版 総ページ340頁)

 第1章 工作機械の概要
 >工作機械とは、工作機械の特質、代表的な加工法と工作機械の種類、
   工作機械の分類、工作機械の基本構成要素、工作機械への要求、
   工作機械の歴史

 第2章 工作機械設計のための基礎事項
  >設計技術の体系表、工作機械が受ける力とその影響、加工力の推定法、
   荷重負荷頻度分布、熱源と熱伝達率、材料物性値、人間工学的データ、
   性能評価方法、安全・環境対策、工作機械設計の基本、
   設計へのFEM解析の適用法

 第3章 工作機械要素設計の基礎
  >主要構造要素の種類と役割、構造本体の設計法、結合部、駆動機構、
   NC装置、シーケンス制御と制御機器、油空圧制御

 第4章 周辺装置
  >切削・研削液供給装置、ろ過器、分離器、切りくず処理装置、
   その他の周辺装置

 第5章 参考資料
  >工作機械関連のJIS規格、現場用語集

【販売価格】
 注1:基礎編のみ新版発刊にあたり価格が変更になります。
 注2:応用編は現行版のままで内容・価格に変更ありません。

 (下記URLもご参照ください) 
 https://www.jmtba.or.jp/archives/11015

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        基礎編   応用編  基礎編+応用編
        (1冊)  (1冊)  (1セット)
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 日工会会員  2,200円   2,500円   4,200円
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 一般・海外  4,400円 5,000円   8,400円
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 ※教職員・学生の方は会員価格でお求めいただけます。
 ※上記金額は全て税込です。
 ※発送の際、別途送料を申し受けます。

【お申込みについて】
1.当会出版物のページ(下記URL)よりお申込みくださいますようお願い
  申し上げます。
  https://www.jmtba.or.jp/publication
2.申込受領後に、1週間程度で請求書を同封の上、現品を発送致します。
3.代金のお支払いは、請求書に記載の振込先へ銀行振込にてお願い致します。
  なお、お振込みの際の手数料はご負担いただく形となります。
4.当会出版物に関するお問合せは以下URLよりお願い致します。
  https://www.jmtba.or.jp/contact

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◆ 統計更新情報
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○2020年3月分受注速報発表(4月10日15時公表)

http://www.jmtba.or.jp/machine/data

  速報(2020年3月分)

         金額(百万円) 前月比  前年同月比

   受注総額    77,355    100.2    59.2

   うち内需    34,235    107.0    63.5

   うち外需    43,120     95.3    56.2

 

  速報(2019年度)

         金額(百万円) 前年度比

   受注総額   1,099,449    65.1

   うち内需    446,628    63.5

   うち外需    652,821    66.2

 

 ※ひとこと
   3月の受注速報を見ますと、期末効果と新型コロナウイルス感染拡大の
  影響により、受注総額は前月比3カ月ぶり増加、前年同月比18カ月連続
  減少で、2カ月連続の800億円割れとなりました。3月での800億円
  割れは、リーマンショック後の回復途上にあった2010年(758.4
  億円)以来10年ぶりとなります。
   うち内需は、前月比2カ月連続増加、前年同月比16カ月連続減少で、
  2カ月連続で300億円を超えました。期末による押し上げにより、一定
  の増加は見られましたが、3月としては7年ぶりの低水準で、新型コロナ
  ウイルスの影響もあって、前月比の増加幅も一桁に止まりました。
   足元では、営業活動の自粛や設備投資計画の見直しの動きも見られてお
  り、4月以降の更なる悪化が懸念されます。
   また外需は、前月比3カ月連続減少、前年同月比18カ月連続減少で、
  2カ月連続の500億円割れとなりました。3月の500億円割れは、2
  009年(132.3億円)以来11年ぶりで、3月に前月比減少となる
  のは、25年ぶりのことです。地域別の詳細は確報時にお知らせしますが、
  中国で3月以降、ある程度の落ち着きが見られるようになったものの、欧
  州や北米では、感染拡大による影響が増大していると考えられます。

   この結果、2019年度(4~3月)の受注額は、前年度比2年連続減
  少で、10年連続で1兆円を上回りましたが、この10年で最も低い受注
  額で、唯一1兆1千億円を下回りました。
   うち内需は、3年ぶりの減少で、6年ぶりの5千億円割れ、外需は10
  年ぶりの7千億円割れとなりました。

   3月受注及び2019年度受注の詳細は確報時やコラム等で改めてお知
  らせします。

 

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◆ 最新情報
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1.機械安全教育テキスト 講師用メモ 公開について
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 日工会の電気・安全規格専門委員会では、機械の設計技術者及び生産技術管
理者への機械安全に係る教育・育成を目的として、「機械安全教育テキスト」
を作成し、去る2018年7月に当会WEB上で公開致しました。

 今般、本テキストが主に工作機械設計や製造管理者向け教育において広く活
用されていることを考慮し、「第4章:安全設計の基本」から「第9章:騒音
テキスト」の講師用メモについても、同委員会で作成し、公開することとなり
ましたので、お知らせ致します。

 機械安全の教育、周知に本テキストをご活用いただければ幸いです。

 下記URLからダウンロードいただけます。
 https://www.jmtba.or.jp/archives/8828

 

【本テキストに関する問い合わせ先】
 (一社)日本工作機械工業会 技術部 辻、奥谷
  TEL:03-3434-3961 FAX:03-3434-3763
   E-mail:tsuji@jmtba.or.jp , okuya@jmtba.or.jp

 

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2.【東京都中小企業振興公社からのお知らせ】
  第7回革新的事業展開設備投資支援事業について
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東京都では、現状に満足することなく果敢に挑戦する中小企業等が、更なる発
展に向けた競争力強化、成長産業分野への参入、IoT・ロボット活用、後継
者によるイノベーションを目指す際に必要となる最新機械設備の購入経費の一
部を助成しています。

このたび、第7回の募集を開始することとなりました。
本事業は、東京都内の事業者のみならず、都内に本店を有し、首都圏に機械を
設置する場合も対象となります。

助成限度額も最大1億円となっておりますので、対象となりうる事業者におか
れましては、ご活用ください。

(東京都中小企業振興公社、革新的事業展開設備投資支援事業ページ)
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/setsubijosei/kakushin.html

※同事業の説明会は、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、中止となってい
 ますので、ご了承ください。

【問い合わせ先】
公益財団法人 東京都中小企業振興公社 企画管理部 設備支援課
TEL:03-3251-7884

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○業務のIT化を考える契機に

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。

 東京では、緊急事態宣言が出され、いよいよ都市封鎖とまではいかないまで
も、経済活動への重大な影響が不可避な状況となってきました。

 当会の事務局は東京都内にあるため、各種会合の延期や中止に加えて、時差
通勤やテレワークも実施しています。しかし、テレワークの環境が十分に整っ
ていない中で感染拡大回避を優先しての実施であり、極力事務局業務に支障を
きたさぬよう努めていますが、各職員の業務に多少なりとも影響が考えられま
す。

 事務所でのデスクワークが中心の当会事務局にとって、外出先でのデータア
クセスやWEB会議などを導入することについて、今回の件を契機に、その検
討を本格的に進めていくことが必要だと感じました。

 まだ感染拡大が収束する気配はありませんが、平時の業務効率化にも大きく
貢献するものであり、今あるツールだけでなく、今後新たに始まるサービス等
にもアンテナを張って、多様や働き方と効率化を両立させる職場環境を実現で
きるよう、頭を柔軟にして職務を行っていきたいと感じた次第です。

(T)

次回、Vol.317は2020年4月21日(火)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。  

 

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【ましんつ~るまがじん】

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