ましんつ~るまがじん~vol.301~

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 ・今日のコラム………… EMOハノーバー2019 開催結果 その2

 ・統計更新情報………… 2019年9月分受注速報発表

 ・最新情報……………… 「工作機械工業経営状況調査(2018年度)」
             頒布開始

 ・編集後記……………… スーツとリュックサックの相性(H)

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◇ 今日のコラム
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○EMOハノーバー2019 開催結果 その2

 今回のコラムでは、前回に引き続き、先月ドイツ・ハノーバーで開催された
EMOハノーバー2019の開催結果についてレポートします。まず、EMO
ショーに出展した各国・地域別の特徴について、以下に記します。

国・地域   出展者数 出展の特徴

(1)ドイツ  838社 umatiを活用した見える化を多数展示。複合
             加工機やストレージを活用した自動化を提案。

(2)中国   233社 目立った展示は見られなかった。要素部品や工具
             関係の小規模出展に留まった。

(3)イタリア 231社 ロータリーインデックスマシンや、ロボット技術
             との連携等による自動化対応を意識。

(4)台湾   221社 IoT対応のほか自動化提案が多数。

(5)スイス  100社 高い機械剛性の維持、精密加工を意識した複合加
             工機を展示。AM関連の展示もあり。

(6)日本  83社 ロボット、AGV、ワークストレージ等を活用し
             たスマート化、AMへの対応等、多彩な展示が見
             られた。

(7)韓国  60社 WIA、Doosan等が自動化対応をアピール。

 今回は地元であるドイツ勢の出展が前回比17社減、イタリア勢が43社
減となった一方で、中国勢が52社増となりました。中国勢の多くは切削工
具やツールホルダーのメーカでしたが、欧州市場への進出を図る中国メーカ
の様子が感じられました。

 ドイツにおいてIndustrie4.0が提唱されて9年が経つ中、今
回のEMOでは、VDW(ドイツ工作機械工業会)が発表した工作機械にお
けるIndustrie4.0のプラットフォームであるumati(ユニ
バーサルマシンツールインターフェース)を用いて70社110台の工作機
械を繋ぐ企画展示に注目が集まりました。

 VDWがこうした取り組みを行う一方で、アメリカでは既にAMT(米国
製造技術工業協会)が主導する製造業向けオープン通信規格であるMTCo
nnectが存在していることから、これらが協調しうるものなのか、今後
の世界におけるIoTに係る標準化の行方が気になるところです。

 各企業のブースでは、工具・工作物の交換や搬送システム、ロボットとの
連携によるスマート化提案が多く見られました。
 当会会員企業からも多軸・複合工作機械、金属積層造形装置と切削のハイ
ブリッド工作機械、人工知能を搭載したNC、ロボット搬送・車両搬送技術
(工作機械とワークストッカー・ツールストッカー・三次元測定器等設備と
の間の搬送技術)等が披露されました。

 前号から2回に亘ってEMOハノーバーの概要についてご報告しました。
 
 前回のEMOでは、自動車産業におけるEVシフトの波を工作機械産業は
どのようにして迎えるのかという点について各国工作機械工業会と盛んに意
見交換が行われましたが、今回のEMOでは極度のEVシフトではなくエン
ジン+電気モーターのハイブリッドという現実路線やガソリンエンジンの更
なる低燃費化ニーズを見据えた上で、世界の工作機械産業としてはこれに資
する製品の提供が要されるのではとの意見が交わされました。

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◆ 統計更新情報
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○2019年9月分受注速報発表(10月9日15時公表)
https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  速報(2019年9月分)

         金額(百万円) 前月比  前年同月比

   受注総額    98,956   111.8    64.5

   うち内需    46,049   122.7    71.5

   うち外需    52,907   103.8    59.4

 ※ひとこと
   9月の受注速報を見ますと、受注総額は前月比2カ月ぶり増加、前年同
  月比12カ月連続減少で、年度半期末の押し上げが見られたものの、1千
  億円には届きませんでした。9月での1千億円割れは、2010年以来、
  9年ぶりと力強さに欠ける状況です。
   うち内需は、前月比2カ月ぶり増加、前年同月比10カ月連続減少で、
  2カ月ぶりに400億円を超えました。期末効果によって増加したものの、
  500億円には届かず、前年同月比も3割近い減少となっており、国内需
  要は依然として弱含みの状況が続いています。
   うち外需は、前月比4カ月ぶり増加、前年同月比12カ月連続減少で、
  9月としては、2009年(235.2億円)以来、10年ぶりの550
  億円割れとなりました。地域ごとの詳細は確報時にお知らせしますが、前
  月からの伸びも一桁にとどまっており、主要3極とも低調な状況がうかが
  えます。

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◆ 最新情報
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「工作機械工業経営状況調査(2018年度)」頒布開始
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日工会では、この度「工作機械工業経営状況調査(2018年度)」を作成し、
頒布を開始します。

【内容】
2018年9月から2019年3月までに決算期が到来した会員企業39社
(連結決算は41社)を対象に、個別・連結決算について調査・集計したもの
です。収益動向、財務状況、原価状況等が掲載されています。

【価格】
 (日工会会員) 無料
 (一般)    3,700円(税込)/部

○購入方法
 1.インターネット
   日工会ホームページの「出版物」ページにある「購入する」をクリック
   し、必要事項をご記入の上、ご注文ください。
   
   http://www.jmtba.or.jp/publication

 2.FAX
   購入部数、会社名、部署名、氏名、電話番号、送付先等を明記の上、
   03-3434-3763までFAXしてください。

 3.事務所販売
   機械振興会館の当会事務所でも販売しております。

 ※書店等では販売しておりません。
 ※インターネット、FAXでのご注文の場合、送料をご負担いただきます。
 ※商品に請求書を同封いたしますので、商品到着後料金をお支払いください。
 ※納品書、領収書は通常発行しておりませんので、必要の場合はお知らせく
  ださい。   

○お問い合わせ
 調査企画部 高野、行田(こうだ)
 TEL:03-3434-3961

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○スーツとリュックサックの相性

 3・4年程前からスーツ姿にリュックサックを背負って通勤する方を少しず
つ見かけるようになりましたが、特に今年のクールビズ期間を通じて20代や
30代を中心にリュックサックを背負って通勤する方がかなり増えたように感
じます。

 長年、カジュアル感のあるリュックサックはビジネスシーンにおいて不適切、
取引先に対しても失礼にあたるとして好まれない傾向が強かったと思いますが、
落ち着いたデザインやレザー仕様の3WAYバッグも普及し、多くの方がそれ
らを使用することで、違和感が少しずつ無くなってきているようにも感じられ
ます。

 また、ブリーフケースと違って手が塞がらないため、スマートフォンを使用
する際に支障をきたさないという点も支持されているようです。

 ただ、リュックサックを背負う事によってスーツジャケットの肩パッドが崩
れる、肩と背中部分に生じる摩擦でスーツを傷めるといった問題は如何ともし
難く、基本的にスーツとリュックサックの相性は良くないのでしょうが…。

 ビジネスシューズに見せるスニーカーや、ジャージ素材のジャケットも増え、
もう10年もするとビジネススタイルもかなり変わるのでしょうか。

 
(H)

 

次回、Vol.302は2019年10月25日(金)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。  

 

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