ましんつ~るまがじん~vol.184~

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 ・今日のコラム………… 2016年の各種優遇政策について

 ・統計更新情報………… 2016年2月分受注速報発表

 ・編集後記……………… スティーブ・ジョブズ(S)

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◇ 今日のコラム
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○2016年の各種優遇政策について

 昨年は、投資減税や各種補助金が実施されたことにより、国内の更新投資が
大いに進み、日工会内需も非常に高い水準となりました。

 本年も、こうした政策に対する期待は高まっている所かと思われますので、
今号では、今年実施される各種政策のうち、工作機械に関わりがあるものを中
心に、概要をご紹介します。

≪税制≫

【生産性向上設備投資促進税制(中小企業投資促進税制上乗せ措置を含む)】

 生産性の高い設備に対して、税制優遇が行われる投資減税策で、皆様も既に
多くの方がご承知かと思います。
 2014年から実施されている本制度も、2017年3月31日までの取得
分で終了となる予定です。
 優遇内容は、2016年4月1日取得分より50%特別償却か4%の税額控
除となります(従来は初年度即時償却か5%の税額控除)。ただし、中小企業
に関しては、中小企業投資促進税制の上乗せ措置分として、初年度即時償却か
最大10%の税額控除が期限終了まで適用されます。

 制度の詳細等については、当会ホームページをご参照ください。
https://www.jmtba.or.jp/machine/incentives/seisanseikojo

【中小企業投資促進税制】

 中小企業が160万円以上の機械装置を取得した場合、30%特別償却か7
%税額控除を受けることができる本制度も2017年3月31日で期限を迎え
ます。
 これまで、延長されてきた本制度ですが、他の租税特別措置と同様、ゼロベ
ースでの見直しが行われる予定で、次年度も延長されるかは現状未定です。

 制度の詳細等については、当会ホームページをご参照ください。
https://www.jmtba.or.jp/machine/incentives/tyusoku

 

【生産性向上設備の固定資産税の特例(新設)】

 平成28年度税制改正で新設されることとなった、中小企業が取得する新規
の機械装置の固定資産税を3年間、1/2に軽減する措置です。
 固定資産税に対する初めての優遇策で、赤字の中小企業にも効果が期待され
ています。
 制度の具体的な詳細は、今後決定されることになりますが、事前に生産性向
上計画の認定を受け、その計画に記載された一定の条件を満たす生産性向上設
備を取得した場合にその機械装置の固定資産税が3年間1/2となります。
 本制度の適用期間は、中小企業の生産性向上に関する法律(仮称)の施行日
から2019年3月31日までの間に取得したものが対象となります。

 

≪補助金関連≫

【ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金(通称:ものづくり補助金)】

 細かい部分は変更されているものの、4年目を迎えたものづくり補助金です
が、今年度は補助上限が3,000万円までの枠が新設され、より魅力ある制
度になりました。募集は既に開始されており、4月13日までとなっています。
 本制度は従来、2次公募が行なわれていましたが、今年度は事業実施期間が
短く設定されており、2次公募が行われる可能性は低いため、本制度の利用を
お考えの事業者様は、今の募集期間で応募をご検討下さい。

 制度の詳細等については、全国中小企業団体中央会ホームページをご参照く
ださい。
http://www.chuokai.or.jp/josei/27mh/koubo1-20160205.html

【エコリース促進事業 補助金制度】

 省エネに資する設備をリースで導入する際、リース総額の5%を補助する制
度で、今年も平成28年度予算事業として実施される予定です。
 補助金の受付開始は、従来通りであれば5月下旬頃になる予定だと思われま
すが、正式に日程が公表されましたら、改めてお知らせいたします。

 制度の詳細等については、(一社)ESCO推進協議会ホームページをご参
照ください。
http://www.jaesco.or.jp/ecolease-promotion/

 なお、昨年の省エネ補助金の後継制度として期待されておりました、平成2
7年度補正予算「中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業費補助金」に
関しましては、生産・製造設備(工作機械を含む)は対象外となっております。

 これら以外にも、地方自治体で実施しているもの、事業所、工場全体の計画
に対し、補助するものなどもあります。これらについては、業界の影響が大き
いと思われるものが在れば、改めてご紹介して参ります。

 
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◆ 統計更新情報
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○2016年2月分受注速報発表(3月9日15時公表)

https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  速報(2016年2月分)

         金額(百万円)前月比 前年同月比

   受注総額    101,795     101.5       77.4

   うち内需      38,758      97.9       91.0

   うち外需    63,037    103.9       70.9

 ※ひとこと
  2月の受注速報は、前月比は3か月ぶりに増加しましたが、3カ月連続の
 1,100億円割れで、前年同月比も7カ月連続減少となりました。一千億
 円超えは30カ月連続となっています。
  うち内需は、前月比が3カ月連続で減少し、2カ月連続の400億円割れ
 となりました。前年同月比は2カ月ぶりの減少となりました。
  うち外需は、3か月ぶりの前月比増加で、4カ月連続で600億円を超え
 ましたが、前年同月比は9カ月連続減少となっています。

  2月は、1月から受注額に大きな変化はなく、内外需とも1月の状況から
 大きな変化は見られていないものと思われます。業種別や国・地域別での詳
 細につきましては、次号の確報時にお知らせ致します。

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○スティーブ・ジョブズ

 先月公開された映画『スティーブ・ジョブズ』を観る機会がありました。同
じ題名の映画が2013年にも公開されていますが、残念ながら筆者は未視聴
で、今回の2016年版で初めて『スティーブ・ジョブズ』を観ることになり
ました。

 率直な印象として、映画はジョブズ氏の性格・人物像にひたすら焦点を当て
ていると感じました。始まりから終わりまで、ジョブス氏は自身の理念を追求
しつつも、一切妥協をしない姿勢を貫ぬくことで、現在のApple成功の道
筋を造ったとも見て取れましたが、一方で、問答無用で二者択一を迫る大変ド
ライで頑固な人物像もフォーカスされ、氏自身と氏を取り囲む人々の悲喜交交
が、とても印象に残る映画でした。

 2時間という限られた時間の中では描き切れない内容と思いますが、スティ
ーブ・ジョブスとはどのような性格の人物だったのか?を知る上では、一つの
解釈ができる作品であると思います。もしご興味がありましたら映画館に足を
運んでみてください。

(S)

次回、Vol.185は2016年3月16日(水)に配信予定です。

毎度最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

 

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【ましんつ~るまがじん】

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