ましんつ~るまがじん~vol.171~

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 ・今日のコラム………… EMOミラノ2015 出展動向

 ・統計更新情報………… 2015年10月次受注短観発表

 ・最新情報……………… 日本機械学会関西支部 講習会「実務者のための
             研削・研磨加工 ~基礎理論から最新技術まで~」
             開催のお知らせ

 ・編集後記……………… マイナンバー制度が始まります(M)

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◇ 今日のコラム
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○EMOミラノ2015 出展動向

 去る2015年10月5日(月)~10日(土)まで、イタリア・ミラノに
おいてEMO2015が開催されました。主催者であるイタリア工作機械工業
会によれば、来場者数は155,362人とのことで、前回のハノーバー展か
ら8.8%増となりました。

 今回のEMOでは、世界中で注目を集めているindustrie 4.0
関連の出展が多いものと期待していたのですが、関連技術の出展はごくわずか
で残念でした。数少ない出展内容をみると、各種センサーを内蔵させ、これま
で抽出できなかった工作機械の稼働状況情報を抽出する技術が中心で、抽出し
た情報をどのように分析し、活用するかはまだまだこれからというところのよ
うです。

 また、Additive Manufacturing(AM)関連も新技
術の展示が期待されましたが、革新的な技術は見られませんでした。一方で、
アプリケーションの充実と使い勝手の向上は着実に進んでいることが感じ取れ
ました。一方で、切削加工とAMの融合機が欧州メーカ2社から新たに発表さ
れました。
 今年のCIMT展やTIMTOS展でもアジアメーカから同様の展示があり
ましたので、今後、普及が進むかもしれません。

 商談は概ね好調だったようです。イタリアでは自動車関連が比較的好調のよ
うで、展示内容も自動車産業向けを意識したものが多く見られました。同じ自
動車関連でも、欧州では多頭主軸機やリニアモータ機に対するニーズが強いよ
うで、日本とのニーズの違いが見られます。

 日本製工作機械の特徴を活かしつつ、欧州特有のニーズをうまく取り込んで
いくことが欧州メーカとの差別化を図る上で重要であると感じました。

 
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◆ 統計更新情報
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○2015年10月次受注短観発表(2015年10月29日15時公表)

《工作機械統計ページ》
 https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  短観(2015年10月次) ※( )内は前月比

  1、業況に関する判断(DI)
   (a)会社全体の業況    足元 10.0 (△7.1)   翌月 12.9
   (b)工作機械事業の業況  足元  8.6 (△7.1)  翌月 11.4

  2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
   (c)受注総額の水準    足元 -4.3 (△7.2)  翌月 -5.7
   (d)受注内需の水準    足元   -8.6 (△1.5)  翌月 -1.4
   (e)受注外需の水準    足元 -14.7 (△11.8) 翌月 -10.3

  3、受注内需業種別の水準(DI)
   (f)一般機械向けの受注水準  翌月  -1.4 (+15.7)
   (g)自動車向けの受注水準   翌月  1.5 (+10.6)
   (h)電気・精密向けの受注水準 翌月 -14.5 (±0.0)

  4、受注外需地域別の水準(DI)
   (i)アジア向けの受注水準   翌月 -10.3 (+1.5)
   (j)欧州向けの受注水準    翌月  -1.7 (△3.4)
   (k)北米向けの受注水準    翌月  -9.7 (△9.7)

(ひとこと)
  10月の受注短観を見ますと、業況判断は悪化を示しており、特に工作機
 械事業では、20カ月ぶりに1ケタ台となりました。ただし、翌月は改善し
 ており、世界経済の不透明感の中で、慎重な見方が広がっているのではと推
 察されます。
  受注水準は、受注総額、内外需全てで足元「減少」超となりました。9月
 の受注実績は期末効果が弱かったにも関わらず、足元は弱含みの結果となり
 ました。翌月も「減少」超となっており、今後の動向に注視が必要です。
  ただ、内需の自動車向けなどは「増加」超となるなど、業種によっては堅
 調が続いているものも見られ、今月の結果が先行きの大幅な減少を示唆する
 ものではないと思われます。

 

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◆ 最新情報 
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(一社)日本機械学会関西支部 講習会「実務者のための研削・研磨加工
~基礎理論から最新技術まで~」開催のお知らせ
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 一般社団法人日本機械学会関西支部主催により、第341回講習会「実務者
のための研削・研磨加工~基礎理論から最新技術まで~」が開催されますので、
ご案内致します。
 読者の皆様にもご参考いただける内容ですので、奮ってご参加下さい。
 なお、本講習会の詳細および参加お申込みに関しましては、下記の日本機械
学会ホームページよりご確認ください。

http://www.kansai.jsme.or.jp/Seminar/kou341.html

1.日 時:2015年11月24日(火)9:00~17:00
              25日(水)9:00~17:00

2.会 場:大阪科学技術センター 8階 中ホール
       (大阪市西区靱本町1-8-4)

3.プログラム(予定)
 第1日目:11月24日(火)
 ●「研削加工の基礎と加工現象の把握方法」
    岡山大学 大橋 一仁 准教授
 ●「研削砥石の基礎と新しい研削工具の紹介」
   (株)ノリタケカンパニーリミテド 奥村 成史 グループリーダー
 ●「円筒研削盤の最新動向」
   (株)ジェイテクト 平野  稔 室長
 ●「研削盤による超精密,高能率加工技術」
   (株)ナガセインテグレックス 板津 武志 取締役技術部部長
 ●「セラミックス材の精密研削技術」
   中部大学 鈴木 浩文 教授

 第2日目:11月25日(水)
 ●「研磨加工の基礎」
   大阪大学 榎本 俊之 教授
 ●「研磨パッド総論-基礎から実用まで-」
   ニッタ・ハース(株)森岡 善隆 部長
 ●「研磨剤総論-基礎から実用まで-」
  (株)フジミインコーポレーテッド 高見 信一郎 係長
 ●「SiCウエハ研磨加工の最新動向」
   産業技術総合研究所 河田 研治 招聘研究員
 ●「バフ研磨の基礎」
   関西大学 北嶋 弘一 名誉教授

4.聴講料
 (2日間参加の場合)
  日本機械学会会員 30,000円
       非会員 50,000円
 (1日のみ参加の場合)
  日本機械学会会員 20,000円
       非会員 30,000円
  なお、日本工作機械工業会会員企業の皆様には、協賛団体料金が適用され、
  通常より安い料金でご参加いただくことができます。

 

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○マイナンバー制度が始まります。

 新聞紙面等でも話題になっていますが、マイナンバー制度が始まります。

 10月から国民に対してマイナンバーの通知が始まり、来年1月から、社会
保障、税務関係、災害対策の手続きにマイナンバーが必要となります。

 政府広報によれば、マイナンバー制度は、(1)公平・公正な社会の実現、
(2)国民の利便性向上、(3)行政の効率化等に役立てられ、導入後はもっ
と便利に暮らしやすくなるとのことです。

 一方、マイナンバーは個人情報であることから、制度開始に伴い情報漏えい
等を懸念する声も多々あります。企業でもシステム対策を行うなど、その市場
規模は3兆円ともいわれています。

 制度が始まってみないとわからないのですが、良い意味でマイナンバーが活
用され、国民にとって真に便利な制度になると良いと思います。

(M)

 

次回、Vol.172は2015年11月11日(水)に配信予定です。

毎度最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

  

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