ましんつ~るまがじん~vol.132~

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 ・今日のコラム………… IMTS2014 結果報告

 ・統計更新情報………… 2014年9月次受注短観発表

 ・編集後記……………… ボーダレスの怖さ(H)

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◇ 今日のコラム
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○IMTS2014 結果報告

 9月8日(月)から13日(土)までの6日間、アメリカ・シカゴ市にて、
IMTS2014が開催されましたので、今回はその結果概要について、お知
らせしたいと思います。

 今回の展示会は、米国製造業が好調の中での開催ということもあり、出展者
数も前回から100社以上増加し、入場登録者数は6日間の会期となってから
の史上最高を記録するなど、大いに盛り上がりを見せました。

 展示物は、米国製造業をけん引するエネルギー、自動車、航空機向けの機械
が多く、特に「自動化」を意識した展示が特徴的でした。また、メーカの展示
は多くはなかったものの、3Dプリンタ等の積層造形技術について、特設コー
ナーが設置され、米国の高い関心がうかがえました。

 日工会は、国際インフォメーションセンターにブースを設置したほか、内外
報道関係者等を対象に記者会見(Japan Day)を開催し、日本の工作
機械産業についての情報提供のほか、翌月に迫ったJIMTOF・Tokyo
2014の来場誘致活動を行いました。また、海外工業会との会合を行い、相
互の情報交換を行いました。

 アメリカ向けの日工会受注は、1年以上高水準の受注が続いておりますが、
本展示会でも、日本メーカの力強さを大いに感じることができました。米国市
場は、この先2年程度好調が続くとの見方が示されており、受注もしばらくは
堅調に推移するものと思われます。

【展示会概要】
○名  称 : IMTS2014(International Manufacturing Technology Show)
○会  期 : 2014年9月8日(月)~13日(土)
○場  所 : 米国・イリノイ州シカゴ市 McCormick Place展示場
○主  催 : 米国製造技術工業協会(AMT)
○展示会場 : 約248,000平米(東京ビッグサイトの約3.1倍)
○展示面積 : 約111,400平米(JIMTOF2012の約2.5倍)
○出展者数 : 2,035社(前回展1,909社)

○日工会会員企業の出展者数 : 45社
 アマダマシンツール、ブルームLMT、ブラザー工業、
 シチズンマシナリーミヤノ、大昭和精機、DMG森精機、エンシュウ、
 ファナック、富士機械、不二越、ジェイテクト、キタムラ機械、
 紀和マシナリー、光洋機械、倉敷機械、牧野フライス、松浦機械、
 三菱電機、三菱重工、三井精機、村田機械、中村留精密、
 ニイガタマシンテクノ、野村DS、野村製作、岡本工作、オーエム製作、
 オークマ、大阪機工、レニショー、碌々産業、シギヤ精機、嶋田鉄工、
 新日本工機、シーメンス・ジャパン、ソディック、スター精密、
 高松機械、滝澤鉄工、東芝機械、ツガミ、トーヨーエイテック、
 津根精機、ヤマザキマザック、安田工業

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◆ 統計更新情報
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○2014年9月次受注短観発表(2014年9月30日15時公表)

《工作機械統計ページ》
 https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  短観(2014年9月次) ※( )内は前月比

  1、業況に関する判断(DI)
   (a)会社全体の業況    足元 29.0 (+4.7)  翌月 24.6
   (b)工作機械事業の業況  足元 26.1 (+11.8)  翌月 17.4

  2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
   (c)受注総額の水準    足元  2.9 (+2.9)  翌月 17.4
   (d)受注内需の水準    足元 -1.4 (△4.3)  翌月  7.2
   (e)受注外需の水準    足元 0.0 (+11.8)  翌月 11.9

  3、受注内需業種別の水準(DI)
   (f)一般機械向けの受注水準  翌月  -2.9 (△7.2)
   (g)自動車向けの受注水準   翌月  9.2 (△7.5)
   (h)電気・精密向けの受注水準 翌月  1.5 (+4.4)

  4、受注外需地域別の水準(DI)
   (i)アジア向けの受注水準   翌月  13.4 (+10.5)
   (j)欧州向けの受注水準    翌月  1.8 (△13.7)
   (k)北米向けの受注水準    翌月  11.1 (+11.1)

(ひとこと)
  9月の受注短観を見ますと、業況判断は足元で増加を示し、堅調な動きが
 続いています。翌月は若干低下していますが、2ケタの「良い」超が継続し
 ています。
  受注水準については、足元は受注総額が「増加」超となりましたが、外需
 は横ばい、内需は「減少」超とやや落ち着いた値となりました。補助金関連
 の受注がやや落ち着いたことや、アジアで鈍い動きが続いていることなどが
 考えられますが、9月は半期決算月でもあり、動向を注視したいと思います。

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○ボーダレスの怖さ 

 東京 代々木公園周辺で蚊に刺されて感染が広がったとされるデング熱の話
題が出てから1か月が経ちます。
 
 これを機に、蚊の平均寿命が約40日であること、吸血する蚊はメスのみで
あること、吸血回数は一生のうち4から5回であることなど、蚊の生態につい
て新たに知ったこともありましたが、なにより蚊に刺されることに対し、少し
ナーバスになった1か月でした。

 今年の蚊が死滅する季節も近づき、日本におけるデング熱の感染も今後は収
束に向かうものと思われますが、もともと人によって海外からデング熱が持ち
込まれた可能性が非常に高いことを考えると、過去から発症事例があったと考
えるのが自然であると感じましたし、来年もまた同じ問題に悩まされるのでは
ないかとも感じています。

 人が海を跨げばウイルスも海を跨ぐことを身近に感じ、ボーダレスがもたら
す便利さと怖さを認識した夏でした。

 西アフリカではエボラ出血熱が流行しています。この問題に対し、私たちは
どのような手だてを講じることができるのでしょうか…。

 
(H)

 

次回、Vol.133は2014年10月9日(木)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

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