ましんつ~るまがじん~vol.121~

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 ・今日のコラム………… 2013年 日本の工作機械生産額について

 ・統計更新情報………… 2014年5月分受注速報発表

 ・最新情報……………… 1.IMTS2014 視察団編成のご案内

             2.2014工作機械関連技術者会議開催のお知らせ
               (主催:一般社団法人日本能率協会)

 ・編集後記……………… 梅雨入り・今年は冷夏?(S)

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◇ 今日のコラム
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○2013年 日本の工作機械生産額について

 経済産業省では、日本の鉱工業生産の動態を明らかにし、鉱工業に関する施
策の基礎資料を得ることを目的に、業種ごとの生産や販売についての統計を集
計した「生産動態統計調査」を公表しております。

 今号では、その内の「金属工作機械」における2013年の結果等について、
ご紹介いたします。

 
 【生産動態統計調査 金属工作機械 生産額(2013年)】

               台数    金額(百万円) 前年比

 金属工作機械        56,780    886,372    76.9
  旋盤           15,579    226,330    87.8
  研削盤           4,515    101,862    71.7
  マシニングセンタ     19,229    303,050    65.1

 2013年の工作機械生産額は、4年ぶりに減少し、3年ぶりの1兆円割れ
となりました。

 一般的に日工会受注統計の動きが、数カ月遅れで生産に表れる傾向があり、
2012年の年末から2013年初めにかけて、日工会受注がやや落ち着いて
いたことから、2013年の生産は年間を通して前年を下回る水準で推移しま
した。

 機種ごとの動きを見ますと、特にマシニングセンタでは中国の電気機械向け
特需剥落の影響により、台数、金額ともに前年から大幅に減少しています。

 2014年は、受注の回復に伴い、工作機械生産額も前年を上回るペースで
推移しており、本年は2年ぶりの1兆円超えが期待されます。

 生産動態統計調査の概要は、当会で毎月公表している主要統計にも記載して
おりますが、今号で取り上げた上記の機種以外にも、細かく分類されておりま
すので、ご関心がおありでしたら、下記ページより入手できます。

【経済産業省 生産動態統計ページ】
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/index.html

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◆ 統計更新情報
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○2014年5月分受注速報発表(6月10日15時公表)

https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  速報(2014年5月分)

         金額(百万円)前月比 前年同月比

   受注総額    120,446   98.8   124.1

   うち内需    36,778  105.5   126.1

   うち外需    83,668   96.1   123.2

 

 ※ひとこと
   2014年5月の受注速報は、前月比は2カ月連続で減少しましたが、
  3カ月連続で1,200億円を超え、堅調な推移を示しました。
   内需では、2カ月ぶりに前月比増加し、受注額も2カ月ぶりに350億
  円を超えました。前年同月比も11カ月連続で増加し、底堅い動きが続い
  ています。
   外需は、前月比で2カ月連続の減少となりましたが、3カ月連続で80
  0億円を超え、高水準の受注が続いています。背景には、中国の電気機械
  向け特需が継続しているものと思われ、今後の動向が注目されます。   

 

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◆ 最新情報
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1.IMTS2014 視察団編成のご案内
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 9月8日(月)から13日(土)まで米国イリノイ州シカゴで開催される
IMTS2014に際し、日工会は、東日観光(株)が実施するIMTS20
14視察団を後援致します。

 詳しい内容は日工会ホームページよりパンフレットをご覧頂き、東日観光(株)
までお申し込み・お問い合わせ下さいますようお願い致します。

【日工会ホームページ IMTS2014 視察団編成のご案内】
 https://www.jmtba.or.jp/wp-content/uploads/IMTS2014-tour.pdf

【問い合わせ先】
 東日観光(株) TEL:03-5148-1731 担当:秋澤・鈴木・石井

 

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2.「2014工作機械関連技術者会議」開催のお知らせ
  (主催:一般社団法人日本能率協会)
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 2014年7月3日(木)・4日(金)の2日間、三田NNホール(東京都
港区)において、(一社)日本能率協会主催による「2014工作機械関連技
術者会議」が開催されます。

 本会議は、注目の最新工作機械技術について情報を収集する貴重な機会と存
じますので、奮ってご参加下さい。

 なお、日本工作機械工業会会員企業の皆様には、後援団体料金が適用され、
通常より安い料金でご参加いただくことができます。

1.開催日程:7月3日(木)・4日(金)の2日間

2.会  場:三田NNホール

3.プログラム

セッション1 工作機械ユーザ・メーカのグローバル戦略
7月3日 10:00~13:00
 ●講演1:生産技術イノベーションを基軸とした競争力強化と工作機械への
      期待
       高見 達朗 トヨタ自動車(株)
        常務理事 ユニット生産技術領域 領域長
 ●講演2:グローバルな工作機械市場でのDMG森精機の取り組み
       森  雅彦 DMG森精機(株)
        取締役社長
 
セッション2 自動車部品の高能率加工と課題
7月3日 14:00~17:00
 ●講演1:高精度トランスファーセンター加工とTCOの考え方(欧州事例)
       垣内 鎮夫 アンガー・マシニング・ジャパン(株)
        代表取締役
 ●講演2:スカイビング加工による歯車部品製作の革新
       大谷  尚 (株)ジェイテクト
        工作機械技術部 加工・工法開発室 主任
 ●講演3:スバルシンメトリカルパワートレインの加工事例と課題対応
       日下 高至 富士重工業(株)
        生産技術研究部 次長
 ●講演4:ギヤ加工ショートプロセス技術
       大野 克由 本田技研工業(株)
        トランスミッション製造部 浜松工場 技師

セッション3 エネルギー加工の最新動向
7月4日 10:00~13:00
 ●講演1:ウォータージェットによる加工技術
       寺崎 尚嗣(株)スギノマシン
        WJ事業部 技術部 WJ設計課 設計2係 リーダー
 ●講演2:最新の電解加工技術
       国枝 正典 東京大学
        大学院工学系研究科 精密工学専攻 教授
 ●講演3:超音波加工機とその活用技術
       加治  敏 DMG森精機(株)
        営業エンジニアリング本部 東京SC加工技術部 部長
 ●講演4:レーザ焼結による金属積層技術と
              アディティブマニュファクチャリング
       前田 寿彦 (株)NTTデータエンジニアリングシステムズ
        AMビジネスユニット営業部

セッション4 最新複合加工機の開発動向
        ~多機能・高精度・高能率のベクトルは?~
7月4日 14:00~17:00
 ●講演1:医療部品加工に向けたTCベース複合加工機の活用について
       小原 憲治 中村留精密工業(株)
        販売促進部 販売促進課 課長
 ●講演2:複合加工機による自由曲面の切削・研削・計測の提案
       山本 博雅 ヤマザキマザック(株)
        技術本部 新技術開発部3グループ サブグループリーダー
 ●講演3:5軸複合マシニングセンタの提案
         ~切削・旋削・研削・インライン計測による高能率加工~
       五十嵐 哲也 (株)松浦機械製作所
        技術本部 営業技術マネージャー
 ●講演4:マシニングセンタによる研削加工~バイパー研削による高能率加工~
       石井 正人 (株)牧野フライス製作所
        加工技術部 カスタマアプリケーショングループマネージャ

4.参加料金・プログラム詳細等
  
  http://school.jma.or.jp/kousaku/index.html
  
  よりご確認下さい。

5.お問い合わせ
  一般社団法人日本能率協会 JMAマネジメントスクール
  (受付時間:月~金曜日 9:00~17:00 但し、祝日を除く)
  〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
  TEL:03-3434-6271  FAX:03-3434-5505
  E-mail:seminar@jma.or.jp

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○梅雨入り・今年は冷夏?

 先週前半までの真夏のような暑さが少し収まり、関東地方も梅雨入りを迎え
ました。今年は冷夏になると予想されていますが、昨年は10月あたりまで猛暑
が続いたため、むせるような暑さの記憶が未だに残っています、多少は涼しく
なると期待したいところです。

 一方で、異常気象によって雨の量が増え、水害の発生確率が高まることも予
想されています。昨年、機械工場の水害対策について調査する機会がありまし
たが、土嚢の準備等、直接的な浸水対策も必要ですが、まずは、周辺地域の現
状をハザードマップ等で把握し、水害に遭遇する危険性の有無について、予め
情報収集しておくことが重要と考えます。その上で、今後の気象予報に十分注
意していただきたいと思います。

(S)

 

次回、Vol.122は2014年6月17日(火)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

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【ましんつ~るまがじん】

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