ましんつ~るまがじん~vol.102~

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 ・今日のコラム………… 10月15日施行、政省令等改正について

 ・統計更新情報………… 2013年10月次短観発表

 ・編集後記  ………… 下町ボブスレー、ソチ五輪採用ならず(H)

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◆ 今日のコラム
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○10月15日施行、政省令等改正について

 9月13日に、政府、経済産業省より、外国為替令及び輸出貿易管理令並び
にこれら関係省令等の改正が公布され、10月15日に施行されました。

 今号では、そのうち当業界で最も関心が高いと思われる変更点について説明
します。

 今改正では、「スピンドル貫通穴から材料を差し込んで加工する棒材旋盤の
うち、直径42mm以下の棒材しか削れないものであって、コレットチャック
しか付けられない旋盤」(棒材作業用NC自動旋盤)の輸出に際し、経済産業
省の許可を得なければならない機械スペックが限定化され、許可を得なくても
輸出できるものが増えました(ただし、核兵器や武器の部品製造に使われる場
合は許可が必要です)。

 また、同旋盤の設計・製造技術を海外へ提供する場合においても、経済産業
省から許可を得なくても良いケースが増え、海外生産がしやすくなりました。

 この流れは、今後の他の品目における規制緩和を占う意味で大きな前進とな
りました。

 なお、この改正はワッセナー・アレンジメントという通常兵器及び関連汎用
品・技術の輸出管理に関する国際レジームでの合意に基づき行われたもので、
日本を始め、アメリカやドイツなども同様の改正を行っています。
 

○その他の改正情報についてはこちら
【経済産業省 安全保障貿易管理ページ】
http://www.meti.go.jp/policy/anpo/law09.html#421

○本件に関するお問い合わせ
 (一社)日本工作機械工業会 業務国際部 廣井
  TEL:03-3434-3961

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◆ 統計更新情報
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○2013年11月次受注短観発表(2013年11月28日15時公表)

《工作機械統計ページ》
 https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  短観(2013年11月次) ※( )内は前月比

  1、業況に関する判断(DI)
   (a)会社全体の業況    足元 -1.4(+1.5)  翌月  1.4
   (b)工作機械事業の業況  足元 -4.3(+4.4)  翌月 -5.7

  2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
   (c)受注総額の水準    足元 -8.6(△10.0)  翌月  4.3
   (d)受注内需の水準    足元 -1.4(△4.3)  翌月 -5.7
   (e)受注外需の水準    足元 -7.5(△6.0)  翌月 -2.9

  3、受注内需業種別の水準(DI)
   (f)一般機械向けの受注水準  翌月 -2.9(△2.9)
   (g)自動車向けの受注水準   翌月  0.0(△6.2)
   (h)電気・精密向けの受注水準 翌月 -14.5(+1.7)

  4、受注外需地域別の水準(DI)
   (i)アジア向けの受注水準   翌月 -8.8(+10.6)
   (j)欧州向けの受注水準    翌月 -5.2(+3.6)
   (k)北米向けの受注水準    翌月 -6.3(+1.9)

(ひとこと)
  11月の受注短観をみますと、このところの受注回復の流れもあり、足元
 の業況は改善を示しましたが、「悪い」超が続くなど、回復の動きは緩やか
 なものとなっています。
  受注水準を見ますと、足元は内外需、受注総額の全てで低下し、「減少」
 超となりました。内需は回復傾向にありながら、依然としてすべての企業で
 回復を実感できている訳ではないようです。外需も同様で、アジアを中心に
 依然厳しい状況が続いておりますが、翌月のDIは全ての地域で改善してお
 り、一進一退といった状況です。

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○下町ボブスレー、ソチ五輪採用ならず

 昨年、東京都大田区で初の国産ボブスレーが製造されたことはご存知でしょ
うか?

 海外ではフェラーリやBMWといった自動車メーカがボブスレーを製造して
いますが、日本の自動車メーカは携わっておらず、昨年、東京都大田区の中小
企業集団が、初めて国産ボブスレーを作り上げました。
 
 当会はこのプロジェクトを始動期から見守り、プロジェクトチームにJIM
TOF2012への出展交渉を重ね、同展示会での世界初公開に結びつけるこ
とができました。

 その後、このボブスレーは昨年の全日本選手権優勝、今年3月のコンチネン
タルカップ7位などの好成績を残し、今年の10月には、ボブスレー2号機も
完成するなど、ソチ五輪に向けた準備が着々と進められていました。

 しかし、11月26日の報道によると2号機の形状にレギュレーションへの
不適合箇所が見つかり、連盟はプロジェクトチームにソチ五輪不採用を通知し
たとのことでした。

 プロジェクトチームも残りの短期間での修正、テストが困難と判断し、ソチ
五輪は諦め、2018年の平昌(ピョンチャン)五輪を目指すことにしたそう
です。

 来年の五輪では、残念ながらこのボブスレーを見ることはできませんが、改
善・改良を重ね、2018年の平昌五輪での採用に向けて、今後のコンチネン
タルカップやワールドカップで実績を積んでいって欲しいと願っています。

(H)

 

次回、Vol.103は2013年12月10日(火)15:00以降に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。 

  

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