ましんつ~るまがじん~vol.99~

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 ・今日のコラム………… 民間投資活性化等のための税制改正大綱 概要

 ・統計更新情報………… 2013年10月次短観発表

 ・最新情報……………… 第363回講習会「放電加工の基礎から最新技術ま
             で」開催のお知らせ(公益社団法人精密工学会)

 ・編集後記  ………… 今週と来週は読書週間です(S)

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◆ 今日のコラム
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○民間投資活性化等のための税制改正大綱 概要

 今号では、10月1日(火)に政府与党より発表された「民間投資活性化等
のための税制改正大綱」のうち、当業界との関連が大きい設備投資減税関連の
ものについて、ご紹介いたします。

【生産性向上を促す設備等投資促進税制の創設】

 国内設備の老朽化に伴う競争力低下に歯止めをかけることを目的とし、創設
されました。先端設備の導入や、生産ライン等の刷新・改善のための設備投資
を支援します。

 ■対象者
  青色申告書を提出する法人(大企業を含むすべての企業)

 ■対象設備
  A.先端設備
    一定規模以上の機械・装置、器具・備品、建物関連、ソフトウェア、
    工具のうち、
    1.最新モデル かつ
    2.旧モデル比で生産性が年平均1%以上向上しているもの
     ※サーバーとソフトウェアについては、中小企業のみ
     ※中小企業が取得をするソフトウェア組込型機械・装置は、10年
      以内に発売されたものであれば、最新モデルの一つ前のモデルも
      対象

   例)工作機械の場合
    10年以内に発売された最新モデル(NC工作機械の場合は、1つ前
    のモデルも可)で、1台160万円以上かつ、旧モデルと比較して、
    生産性が年平均1%以上向上していること
    (年平均1%向上とは、5年前の機械であれば5%以上、10年前の
     ものであれば、10%以上向上していることを指します)

  B.生産ラインやオペレーションの刷新・改善
    経済産業局の確認を受けた投資計画に記載された機械・装置、工具、
    器具・備品、建物、建物付属設備、構築物及びソフトウェアを指し、
    投資収益率が15%以上(中小企業は5%以上)のもの
    ※ラインに用いる設備は、生産性向上、最新モデルの要件は無し

 ■対象期間
  産業競争力強化法の施行日~平成29年3月31日取得分まで

 ■優遇内容
  (施行日~平成28年3月31日取得分まで)
    初年度即時償却 及び 5%税額控除
     ※建物及び構築物については3%税額控除
     ※施行日~平成26年3月31日までに取得した分については、平
      成26年4月1日を含む事業年度年度で特別償却または税額控除
      ができる

  (平成28年4月1日~平成29年3月31日取得分まで)
    50%特別償却 及び 4%税額控除
     ※建物及び構築部ついては25%特別償却及び2%税額控除

 

【中小企業投資促進税制の延長・拡充】

 中小企業者等が一定規模以上の機械・装置等を取得した際、取得価額の7%
税額控除または30%の特別償却を認める制度ですが、今回、その期間が延長
され、以下の拡充が行われる予定です。

 【拡充案】

 ■対象者
  中小企業者等(資本金1億円以下)
  ※うち資本金3,000万円以下の法人は「特定中小企業者等」

 ■対象設備
  「生産性向上を促す設備等投資促進税制」の「A.先端設備」に該当する
  もの

 ■対象期間
  産業競争力強化法の施行日~平成29年3月31日取得分まで

 ■優遇内容
  (中小企業者等)
    初年度即時償却 及び 7%税額控除

  (特定中小企業者等)
    初年度即時償却 及び 10%税額控除

 

 なお、上記以外にも、研究開発税制の拡充や、雇用拡大に関する税制改正が
示されております。
 また、上記税制の開始日となる産業競争力強化法案は現在国会審議中です。

 施行日やこれらの税制の運用について判明しましたら、改めてご報告させて
いただきますが、今回の政策が国内の設備投資を促進し、国内製造業の活性化
に貢献することを大いに期待しています。

【本件に関するお問い合わせ】
 (一社)日本工作機械工業会 調査企画部 高野、行田
               技術部   丑久保

  TEL:03-3434-3961

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◆ 統計更新情報
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○2013年10月次受注短観発表(2013年10月31日15時公表)

《工作機械統計ページ》
 https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  短観(2013年10月次) ※( )内は前月比

  1、業況に関する判断(DI)
   (a)会社全体の業況    足元 -2.9(±0.0)  翌月  2.9
   (b)工作機械事業の業況  足元 -8.7(△1.5)  翌月 -1.4

  2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
   (c)受注総額の水準    足元  1.4(△2.9)  翌月  2.9
   (d)受注内需の水準    足元  2.9(△1.4)  翌月  2.9
   (e)受注外需の水準    足元 -1.5(△4.5)  翌月 -10.4

  3、受注内需業種別の水準(DI)
   (f)一般機械向けの受注水準  翌月  0.0(+4.3)
   (g)自動車向けの受注水準   翌月  6.2(△1.5)
   (h)電気・精密向けの受注水準 翌月 -16.2(△1.5)

  4、受注外需地域別の水準(DI)
   (i)アジア向けの受注水準   翌月 -19.4(△9.0)
   (j)欧州向けの受注水準    翌月 -8.8(△8.8)
   (k)北米向けの受注水準    翌月 -8.2(△8.2)

(ひとこと)
  10月の受注短観をみますと、工作機械事業の業況は依然厳しい状況が見
 受けられますが、今後は受注回復に合わせて徐々に回復していくものと思わ
 れます。
  受注動向については、足元で9月期末効果に伴う反動減もあって、内需は
 低下していますが、「増加」超の状況は続いており、順調に回復しているも
 のと思われます。翌月も横ばいとなり、業種別に見ても、一般機械、自動車
 を中心に堅調に推移していくものと見込まれます。
  一方で、外需は足元、翌月と低下が続き、国・地域別でも「減少」超とな
 りました。受注額では、欧州、北米は堅調に推移していますが、アジアは中
 国をはじめとして鈍い動きが継続している中にあって、今後の動向を注視し
 たいと思います。  

 

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◆ 最新情報 
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第363回講習会「放電加工の基礎から最新技術まで」開催のお知らせ
(公益社団法人精密工学会/公益財団法人精密測定技術振興財団)
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 このたび、公益社団法人精密工学会および公益財団法人精密測定技術振興財
団の共催により、第363回講習会「放電加工の基礎から最新技術まで」が、
開催されますので、ご案内致します。
 読者の皆様にもご参考いただける内容ですので、奮ってご参加下さい。

1.日 時:平成25年11月20日(水)10:00~17:30

2.会 場:東京大学 本郷キャンパス 11号館講堂
      (〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1)

3.プログラム(予定)
 ●講演:放電加工の原理と極間現象(その1)
   東京大学 国枝 正典 教授
 ●講演:放電加工の原理と極間現象(その2)
   東京大学 国枝 正典 教授
 ●講演:放電加工の原理と極間現象(その3)
   東京大学 国枝 正典 教授
 ●講演:絶縁体セラミックスの放電加工技術の現状
   長岡技術科学大学 福澤  康 教授
 ●講演:最新放電加工技術
   三菱電機株式会社 名古屋製作所 湯澤  隆 専任
 ●講演:微細放電加工技術の現状
   正木技研 正木 健 代表
 ●電解加工技術の最新動向および放電加工との棲み分け
   東京農工大学 夏  亘 教授

4.参加費
 精密工学会会員 15,000円(日工会会員企業は会員扱いとなります)
     非会員 25,000円
         ※会員・非会員ともいずれも講習会テキスト代を含みます。

5.申込み方法
  精密工学会ホームページよりお申込み下さい。
  http://www.jspe.or.jp/event/koshukai/kaikoku/363.pdf

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○今週と来週は読書週間です

 
 10月27日~11月9日は「読書週間」です。読書週間は文字通り読書を
奨励する週間のことを指しますが、最近では電子書籍を利用される方も多いの
ではないでしょうか?

 古い資料になりますが、総務省の平成22年の電子書籍利用状況調査(回答
1,030サンプル)を見ると、「電子書籍を知っているし、利用したことが
ある」と答えた方は回答者全体の約34%となっています。2013年現在は、
電子書籍用の端末も数多くリリースされていますので、利用率はさらに高くなっ
ているかもしれません。

 筆者は未だ利用したことはありませんが、何かちょっとした時に見たい本が
いくつもある場合には、いつでもデータが引き出せる電子書籍はまたとないツー
ルです。読書をする前に電子書籍を導入すべきか悩む週間になりそうです。

(S)

 

次回、Vol.100は2013年11月12日(火)15:00以降に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。 

  

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【ましんつ~るまがじん】

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