ましんつ~るまがじん~vol.87~

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 ・今日のコラム………… 生産設備保有期間等に関する調査 概要(2)

 ・統計更新情報………… 2013年6月次短観発表

 ・最新情報……………… 第24回グラインディング・アカデミー 開催の
             お知らせ((公社)砥粒加工学会企画委員会))

 ・編集後記  ………… 梅雨入りからほぼひと月(S)

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◆ 今日のコラム
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○生産設備保有期間等に関する調査 概要(2)

 前回、経済産業省が5月31日に公表した「生産設備保有期間等に関するア
ンケート」の調査概要についてご紹介しましたが、今回はその調査結果につい
てご紹介します。

(1) 生産設備の保有期間
 国内で設備されている23万7,299台(回答事業所数:1033事業所)
の機械に関する情報が得られ、そのうち6割が設置後10年以上経過した機械
であることが明らかになりました。

 また、切削形工作機械については、10年以上経過した機械が全体の7割弱
に達しており、「老朽化した設備が多くの工場に存在していることが推察され
る」という結果が得られました。

(2) 前回調査との比較
 平成6年に経済産業省が実施した第8回特定機械設備統計調査と比較した結
果、当時よりも設備保有期間が長期化していることが解り、特に設置後5年未
満での設備投資が控えられている様子が明らかになりました。

 これは、リーマンショックによる影響が大きな原因であるものと推察されま
すが、このまま設備投資が行われないと「今後急速に老朽化が進むことが考え
られる」という考察結果となりました。

(3) 直近(1~3年以内)の投資計画
 国内に関する回答1,005件のうち、「具体的な計画がある」との回答は
390件(38.8%)、「検討中である」との回答が331件(32.9%)
でした。

 一方、海外に関する回答759件のうち、「具体的な計画がある」との回答
は148件(19.5%)、「検討中である」との回答が105件(13.8
%)となりました。

(4) 経済産業省に望むこと
 設備投資に関し「新たな補助金制度の確立」、「法人実効税率の低減」、
「固定資産税の見直し」等が挙げられ、その他にも、中小企業政策、国内製造
業支援等についてコメントがあったとのことです。

 

 今回の調査から、10年以上経過した老朽設備が多く存在すること、また、
より多くの国内設備投資が望まれるなかで、顧客の間では具体的な設備投資計
画があるという有益な情報が得られました。

 
 当会としては、今後、関係委員会にてこの調査結果をもとに、更なる顧客満
足を得られる製品作りや、サービスの拡充に向けた方策などの検討を行うと共
に、経済産業省等、関係各方面に対し、工作機械を購入しやすい環境整備に向
けた具体的提言を行っていく予定です。

 

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◆ 統計更新情報
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○2013年6月次受注短観発表(2013年6月27日15時公表)

《工作機械統計ページ》
 https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  短観(2013年6月次) ※( )内は前月比

  1、業況に関する判断(DI)
   (a)会社全体の業況    足元  2.9(±0.0)  翌月  2.9
   (b)工作機械事業の業況  足元  1.4(±0.0)  翌月  2.9

  2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
   (c)受注総額の水準    足元  2.9(±0.0)  翌月  2.9
   (d)受注内需の水準    足元  0.0(+1.4)  翌月  0.0
   (e)受注外需の水準    足元  3.0(±0.0)  翌月  3.0

  3、受注内需業種別の水準(DI)
   (f)一般機械向けの受注水準  翌月  1.4(±0.0)
   (g)自動車向けの受注水準   翌月  4.6(±0.0)
   (h)電気・精密向けの受注水準 翌月 -5.9(±0.0)

  4、受注外需地域別の水準(DI)
   (i)アジア向けの受注水準   翌月  4.5(±0.0)
   (j)欧州向けの受注水準    翌月 -3.4(+0.1)
   (k)北米向けの受注水準    翌月  4.8(△1.8)

(ひとこと)
  6月の受注短観をみますと、工作機械事業の業況は、足元横ばいですが、
 翌月は上昇しており、景気の持ち直し局面で、緩やかながら回復が続いてい
 くものとみられます。
  受注の水準については、6月の足元は内需のみ上昇しました。翌月は横ば
 で、業種別でも全て横ばいとなっており、設備投資減税が具体化するまでは、
 回復の動きが緩やかになる可能性も考えられます。
  一方、外需は足元横ばいで、翌月も同水準での推移が見込まれる結果とな
 りました。地域別では、北米のみ低下となりました。外需では、スポット受
 注等による変動で、単月受注額の上下動は多少みられるものの、当面は北米
 が好調を維持し、アジア、欧州が緩やかながら回復を続けるものとみられま
 す。

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◆ 最新情報 
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第24回グラインディング・アカデミー 開催のお知らせ
(公益社団法人 砥粒加工学会企画委員会)
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 このたび、公益社団法人 砥粒加工学会企画委員会主催により、「第24回
グラインディング・アカデミー 研削加工の基礎-基礎から最新技術まで-」
が開催されますので、ご案内致します。
 読者の皆様にもご参考いただける内容ですので、奮ってご参加下さい。
なお、本アカデミーの詳細は砥粒加工学会ホームページよりご確認ください。

http://www.jsat.or.jp/file/event/201367143442.pdf

1.日 時:平成25年7月19日(金) 9:50~16:50

2.会 場:上智大学 中央図書館 9階 L-912室
      (〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1)

3.プログラム(予定)
 10:00~10:10 開催の挨拶
 10:10~10:55 研削加工の基礎(1)(砥粒及び研削砥石,研削液)
         防衛大学校 名誉教授 奥山 繁樹 氏
 11:05~11:50 研削加工の基礎(2)(研削機構)
         防衛大学校 名誉教授 奥山 繁樹 氏
 11:50~13:00 昼食休憩
 13:00~13:45 研削加工の基礎(3)(研削抵抗,研削温度)
        防衛大学校 名誉教授 奥山 繁樹 氏
 13:45~14:30 研削加工の基礎(4)(仕上げ面粗さ,砥石寿命,寸法精度)
     防衛大学校 名誉教授 奥山 繁樹 氏
 14:40~15:40 研削加工の基礎(5)(最近の研削加工技術)
       防衛大学校 教授 由井 明紀 氏
 15:50~16:50 研削加工の基礎(6)(超精密・微細研削加工)
         中部大学 教授 鈴木 浩文 氏

4.参加費
 砥粒加工学会会員 15,000円
      非会員 30,000円

5.申込、問合せ先
  (公社)砥粒加工学会
   〒169-0073 東京都新宿区百人町2-22-17セラミックスビル4F
   TEL: 03-3362-4195   FAX: 03-3368-0902
   E-mail:staff@jsat.or.jp
   当日連絡先: 090-1606-5658 (上智大 坂本)

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○梅雨入りからほぼひと月

 今年の関東甲信地方の梅雨入りは平年より10日ほど早く、マガジン配信日
の今日でほぼ1ヶ月が経過したことになります。東京の6月の降水量は昨年比
では低く推移しているようですが、ここ1~2週間ほどの間で、都内でもよう
やくまとまった雨が降るようになりました。

 今は紫陽花が見頃で薔薇の時期は既に過ぎていますが、東京タワー正面入口
前の道路づたいには薔薇が100株以上植えられており、まだ頑張って咲いて
いるものがいくつか残っています。

 花そのものは豪華な印象なので、わび・さびの世界とは違うかもしれません
が、雨の中残り少なくなっても力強く咲く花というのは、寂しくもどことなく
印象深いものがあります。

(S)

次回、Vol.88は2013年7月9日(火)15:00以降に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。 

  

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