ましんつ~るまがじん~vol.72~

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 ・今日のコラム………… 2012年 暦年受注の概要

 ・統計更新情報………… 2013年1月分短観発表

 ・最新情報……………… 1.旋盤の安全のJIS規格「国内初リスクア
               セスメントに基づく合理的な国際レベルの
               安全追求」説明会の開催

             2.「機械安全規格の紹介」講演会のご案内

 ・編集後記  ………… 国内製造業の活性化

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◆ 今日のコラム
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○2012年 暦年受注の概要

 【受注総額】 1,212,445百万円 (前年比 △8.6%)

   受注総額は、3年ぶりの減少となりましたが、金額は2年連続で1兆円
   を超え、2012年初の目標値である「1兆2,000億円程度」は達
   成しました。

   年初は内外需ともほぼ前年並みか、やや下回る程度で、月の受注は1千
   億円を超える水準が続いていましたが、夏場以降から1千億円を下回る
   ようになり、11月、12月は2カ月連続で900億円を割る結果とな
   りました。

   海外経済不安が広がり、為替も厳しい円高が続いていたことを考えます
   と、非常に健闘した1年であったと考えられます。

 

 【内需】 375,822百万円 (前年比 △10.9%)

   内需は3年ぶりに前年比減少となりました。受注額をみても、リーマン
   ショック前の水準と比べると、依然半分程度の水準にとどまっており、
   国内の投資環境は、厳しい状況が続いています。

   主要な業種の状況をみますと、航空・造船・輸送用機械のみ前年比増加
   (39.0%増)となりましたが、一般機械、自動車、電気・精密は、
   前年割れという結果になりました。

   国内では、自民党政権下で企業の設備投資促進の動きが強まっており、
   今後の投資環境が改善に向かうものと期待しています。

               金額(百万円)  前年比
    一般機械         160,076     84.7
    自動車          116,527     95.3
    電気・精密        36,042     77.6
    航空・造船・輸送用機械  18,986    139.0

 

 【外需】 836,623百万円 (前年比 △7.5%) 

   外需も3年ぶりに減少しましたが、金額では、2011・2007年に
   次ぐ史上3番目となる高い受注額となりました。
   
   地域別にみますと、堅調な北米市場では、製造業に勢いが戻って来たア
   メリカに加え、自動車関連投資が見られたメキシコも増加し、主要3地
   域で唯一前年を上回りました。一方、アジアでは、その他アジア地域は、
   タイ洪水の復興需要やASEAN地域での自動車投資によって、前年並
   の受注を維持しましたが、中国をはじめとする東アジアでは、中国の電
   気機械向けが増加したものの、全体的に停滞感が見られました。欧州も
   長引く円高により、厳しい受注環境が続き、前年比2割以上の減少とな
   りました。
   
   また、外需比率は69.0%で前年から0.8ポイント上昇しました。

             金額(百万円)  前年比
    アジア        473,575     93.7
     うち東アジア    347,983     91.6
     うちその他アジア  125,592     99.9
    欧州         115,705     73.8
    北米         234,046    105.5

 

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◆ 統計更新情報
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○2013年1月次受注短観発表(2013年1月30日15時公表)

 https://www.jmtba.or.jp/machine/data

  短観(2013年1月次) ※( )内は前月比

  1、業況に関する判断(DI)
   (a)会社全体の業況    足元 -1.4(±0.0)  翌月  0.0
   (b)工作機械事業の業況  足元 -1.5(△0.1)  翌月  0.0

  2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
   (c)受注総額の水準    足元  1.4(+1.4)  翌月  2.9
   (d)受注内需の水準    足元 -1.4(+1.5)  翌月  0.0
   (e)受注外需の水準    足元  3.0(+1.5)  翌月  4.5

  3、受注内需業種別の水準(DI)
   (f)一般機械向けの受注水準  翌月  0.0(+1.4)
   (g)自動車向けの受注水準   翌月  1.5(+1.5)
   (h)電気・精密向けの受注水準 翌月 -7.4(+1.4)

  4、受注外需地域別の水準(DI)
   (i)アジア向けの受注水準   翌月  1.5(+1.5)
   (j)欧州向けの受注水準    翌月 -7.0(+0.1)
   (k)北米向けの受注水準    翌月  6.6(△0.1)

(ひとこと)
  1月の受注短観をみますと、工作機械事業の業況には足元で大きな変化は
 見られませんでしたが、受注額は足元で内外需ともに改善し、総額も改善し
 ました。翌月も内外需とも改善見込みで、内需の業種別では、主要業種はす
 べて改善、外需地域別でもおおむね改善から横ばいの見込みです。
  ただし、足元の受注環境は内外需ともに厳しい状況が続いており、楽観視
 できる状況にはありません。引き続き今後の動向を注視したいと思います。

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◆ 最新情報 
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1.旋盤の安全のJIS規格「国内初リスクアセスメントに基づく合理的な
  国際レベルの安全追求」説明会の開催
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 近年、労働安全の重要性が高まり、従来に代わる新しい労働安全へのアプロ
ーチ手法としてリスクアセスメントの普及が図られ、このリスクアセスメント
に基づいたISO国際安全規格が順次制定されています。

 当会では、工作機械に関するISO国際安全規格化に参画し、さらに国内の
労働安全に寄与するためJIS規格化を推進しておりますが、2010年に、
工作機械の主要機種である旋盤に対するISO安全規格が制定されたことによ
り、対応するJIS規格としてJIS B 603x(工作機械の安全性-旋盤)の制定
を進めてまいりました。

 このJIS B 603xは、国内で初めて工作機械の安全を扱うJIS規格であるこ
とから、関係各位にご参考いただくべく、今般、下記要領にて説明会を開催す
ることと致しました。ご多用中を恐縮でございますが、是非参加をご検討くだ
さいますようお願い申し上げます。

 なお、お申し込みに際しては、下記URLよりお申込み書をダウンロードの上、
必要事項をご記入いただき、ファックス又はE-mailにて、下記3.連絡先まで
お送りください。なお、定員になり次第、申込みは締め切らせていただきます。

【申込書ダウンロード先】
https://www.jmtba.or.jp/wp-content/uploads/jis_lathesafety_seminar20130206.pdf

【説明会概要】

1.日 時:2013年2月6日(水) 13:00~17:30(12:30受付開始)

2.場 所:名古屋市公会堂 4F 第7集会室
      〒466-0064 名古屋市昭和区鶴舞一丁目1番3号
      http://www.nagoyashi-kokaido.jp/access.html
      (JR中央本線「鶴舞」駅より徒歩2分)

3.連絡先  (一社)日本工作機械工業会 技術部(大槻、辻、奥谷)
TEL 03-3434-3961 FAX 03-3434-3763
       E-mail:okuya@jmtba.or.jp
            tsuji@jmtba.or.jp

4.演 題(仮題)
 ・NC旋盤を主体に説明致します。

 13:00-13:30(1)機械安全の概要   
          講師:山谷 光一 氏
             中央労働災害防止協会 技術支援部技術指導課

 13:30-15:20(2)JIS B 603x(工作機械の安全性―旋盤)の制定経緯及び
         概要(前半)
   講師:岡本 洋一 氏((株)森精機製作所)
             (一社)日本工作機械工業会 
             電気・安全規格専門委員会 旋盤安全WG 主査

15:20-15:35 休 憩

15:35-17:05(3)JIS B 603xの概要(後半)
講師:中谷 尊一 氏(シチズンマシナリーミヤノ(株))
             電気・安全規格専門委員会 旋盤安全WG委員

17:05-17:15(4)工作機械の安全規格動向
          講師:(一社)日本工作機械工業会

17:15-17:30(5)質疑応答・挨拶

5.定 員  120名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)

6.聴講料  無料

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2.「機械安全規格の紹介」講演会のご案内 (一社)日本機械工業連合会
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(一社)日本機械工業連合会が主催する本講演会は、明治大学 向殿 政男 
教授の基調講演に続き、近々新しくなることが予定されているJIS B 9700
(ISO12100)と関連規格についての紹介、平成24年4月1日に施行された残留リ
スク情報の提供に係る「改正労働安全衛生規則第24条の13」のポイントについ
て解説が予定されています。

 開催日時:平成25年2月18日(月) 13時00分~16時30分
 開催場所:津田ホール(東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24)
 参 加 料:無料
 申込締切日:平成25年2月8日(金)定員になり次第締め切り)

講演会の詳細並びにお申込み方法につきましては、下記ホームページを
ご参照ください。

・日本機械工業連合会 講演会のお知らせ
 http://www.jmf.or.jp/japanese/standard/topics.html

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○国内製造業の活性化

 最近の円高修正により、輸出関連企業等においては少しずつ明かりが見え始
め、我々工作機械業界にとってもプラス効果に繋がることが期待されています。

 その一方で、国内製造業の景気は依然として弱めの動きが続いており、活性
化に繋がる起爆剤が強く望まれています。

 1月24日公表された政府の税制改正大綱の中で、企業の設備投資に対する
減税策が打ち出されました。これは、2013年度の時限措置ではありますが、
設備投資意欲の向上に繋がることを願っています。

 また、鉱工業生産を持ち直すための政策も併せて期待したいところですが、
今年9月に2020年夏季オリンピックの開催地として東京が選ばれるとなれ
ば、新たな政策を生みだすきっかけにもなるのではないでしょうか。

 見えてきた小さな明かりが、眩い明かりとなるよう願いつつ、2013年も
頑張りたいと思います。

(H)

次回、Vol.73は2013年2月12日(火)15:00以降に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。 

 

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【ましんつ~るまがじん】

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