芝浦機械株式会社

製造販売からサービス・レトロフィットまでを手掛ける工作機械専門メーカー

本社工場全景
本社工場全景
BTD-200QH 新商品テーブル形横中ぐりフライス盤
BTD-200QH 新商品テーブル形横中ぐりフライス盤
BTH-110.R18 新商品 テーブル形横中ぐりフライス盤
BTH-110.R18 新商品 テーブル形横中ぐりフライス盤
MPC-B 本格的五面加工機
MPC-B 本格的五面加工機
MPH-B 高速5面加工機
MPH-B 高速5面加工機

 私共、芝浦機械は、そのルーツを辿りますと、1938年創業の芝浦工作機械に端を発し、1949年企業再建整備法に基づき設立された芝浦機械製作所、1961年には芝浦工機(株)との合併による東芝機械(株)と変遷を経て、現在に至るまで長年に渡り工作機械一筋に事業を育んで参りました。おかげ様で、機械をつくる機械‘マザーマシーン’として、横中ぐり盤や門形マシニングセンタを筆頭に、金型や半導体製造装置等の精密部品加工用として、また建設機械や造船関連の重要部品加工用として、広く私共の工作機械をご愛用頂いております。又、サービスは元より、培ってきた工作機械の技術を活かし、レトロフィット事業にも力を注いでおります。

 弊社のある沼津市は、南に駿河湾を臨む静岡県の東部に位置し、東は箱根連山、東南は伊豆半島、そして北は愛鷹山をはさみ富士山に囲まれた、日本有数の観光地の前進基地として大変風光明媚な場所です。又、富士山の岩盤に支えられ豊かな地下水等工作機械製造工場としての立地条件にも恵まれております。一方、ここ沼津が発祥の鯵の干物や駿河湾でしか獲れない桜えびはじめ新鮮な海産物、静岡茶や鰻の蒲焼等、旨いものには事欠かない土地です。

 風光明媚に加え、水や食べるものに恵まれ、更に温暖な気候にも恵まれていると つけ加えますと、沼津はさぞかし‘ノンビリムード’との印象になってしまうので しょうが、戦国時代に遡り歴史を振り返りますと、当地は、武田信玄・勝頼親子と後北条氏の氏政・氏直親子が、その勢力範囲を巡って激しく鬩ぎ合った場所でもあります。当時(1571~1581年頃)勢力拡大を図った武田氏は、その領土内に海が無かったことから、どうしても海に面した駿河(静岡県)が欲しくてなりませんでした。元々駿河は今川氏の領土でしたが、桶狭間の戦いで敗死した今川義元に替わり当主になった子の氏真は凡愚であったため、駿河を狙う武田氏によりなんなく首都駿府(静岡市)を奪われてしまいました。しかし、沼津一帯(駿河東部)は、伊豆半島・箱根以東(東は現在の神奈川、東京、埼玉まで)を領有していた関東の大大名北条氏との境界線であったため、その10年間にこの一帯で最低4回以上の戦いが起こっています。その戦いとは深沢城(御殿場)の攻防戦、伊豆韮山城の攻防戦、重須(沼津内浦)の戦い、伊豆戸倉城主笹原氏を巡る戦い(東部一帯)です。上記、重須の戦いは、北条方と武田方の水軍同士の海上戦であり、激しい戦いが繰り広げられましたが、勝敗はつかなかったようです。いずれにせよ、海陸に渡る激しい戦いが行われていた事実は今では想像もつかないかもしれませんが、ここ沼津一帯が、東西南北に渡る交通の要所であり、戦国時代の重要な軍事プレゼンスの地域であった事を物語っています。

 話を現代の芝浦機械に戻します。
 弊社は、前述したように豊かな沼津の土地柄に加え、私共の製品が大きくて重い事から、比較的、どうしても動きが鈍重で、のんびりしているような印象が強くなってしまいますが、激しく変化する市場環境と、それに対応するお客様のご要求に正確且つスピィーディな対応が出来るよう常に心掛けております。当然、品質確保を前提に、営業・技術・製造・サービス・レトロフィットにて、性能向上、日程短縮、原価低減等の課題に取り組みながら、毎日戦っております。

 近年、工作機械に対し、益々高度且つ広範囲に渡る要求が増えております。急成長中の中国や今後必ずや先進工業国になるであろう、インド、ロシア、ブラジル等に一歩先んじてリードしていくには、日本の製造業は独自の高い技術力を維持し、更に進化していかねばならず、我々の作り出す商品への要求が益々高くなるのは、当然であると考えます。
 そんな中で、新開発機に対して求められるものは、剛性ある機械構造と速く安定的に回転する主軸等の基本要素は勿論、使用する電気・エア・オイルの量を削減する事が重要と捉え、省エネへの取り組みを行なっております。  又、工作機械の摺動面へのキサゲ作業や、職人技を要するバックボーリング加工等の伝統的な技術を維持伝承しながら、これら技術・技能をより精密な機械の製造やオーバホール、レトロフィットに活かしております。

 おかげ様で、横中ぐり盤・門形機に加え立旋盤を含んだ主力製品の新機種開発及び生産体制も整ってまいりました。私共を支えていただいている、内外のお客様や販売店の皆様及び協力会社様、その他多くのステークホルダーの皆様のご期待に応えていくため、新台提供から既存機械のレトロサービスまでを手掛ける‘工作機械専門メーカー’として挑戦を続けて参りますので、今後とも芝浦機械をよろしくお願いいたします。


 私共、芝浦機械の本社工場は、東名高速道路の沼津インターから車で 約10分、東海道新幹線三島駅から同じく車で約15分と、交通のアクセスにも恵まれております。大勢のお客様に工場見学等、お越しいただけますよう、お待ちしております。

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