株式会社桜井製作所

グローバルな視点視点で変化変化する時代時代をリード
未来に向けて、先端先端の技術開発技術開発力を発揮

船岡工場
船岡工場
双頭ロータリーフライス
双頭ロータリーフライス

 静岡県浜松市は、東京と大阪のほぼ中央に位置し、古くから交通の要所・宿場町として栄えて参りました。
 毎年5月のゴールデンウィーク中に開催される浜松祭りは、日昼の凧揚げ合戦、夜の御殿屋台の引き回しと、勇壮さと華麗さを併せ持つ魅力ある祭りで、日本全国、遠く海外からも観光客が集まる有名なお祭りです。

 昭和25年第一回の浜松祭りが開催された年の10月に、桜井製作所は市内新津町に自動車の部品加工工場として誕生致しました。

 昭和26年以降、オートバイ産業は、著しく発展しました。その最盛期には、30社ものメーカーが、浜松市内に存在したと言われます。丸正自動車のライラック号や、中央工業のセントラル号は、オートバイファンにとっては、懐かしい名車ですが、弊社はその関係部品であるシリンダーヘッドやクランクケースの量産加工を請けておりました。

 昭和30年には、ヤマハ発動機や本田技研工業との取引も始まりました。こうした中で、部品加工の合理化の追求が求められました。その過程において、新しく製作されたのが、多軸ボール盤でした。
多軸ボール盤は、当初自社のラインの中で使用して参りましたが、丸正自動車の担当者の目に止まり、昭和28年11月、16軸の多軸ボール盤を完成・納入致しました。工作機械外販の始まりです。
その後、2方向の横型多軸盤の製作、ロータリーフライス盤の開発と、工作機械部門の育成・拡大に力を注ぎ、昭和45年に現在の東区半田町に工機部船岡工場を完成させました。
その入口には、双頭ロータリーフライス船岡工場 双頭ロータリーフライス盤 1号機盤の1号機が、大切に展示されております。
話は少しそれますが、創業者である故桜井定芳は、地元の方々との交流をとても大切にされる方でした。工機工場の立つ船岡山には、法源禅師の髪爪塔が祭られておりましたが、工場建設に当たり、敷地内に新たにお堂を建立し、誰でも気軽にお参りできるようにしました。
毎年4月の例祭においては、弊社が主催となり、地元の方々と合同で法要を営んでおります。
また、一昨年前には、会社北側のグリーンゾーンを整え、従業員と家族、そして、地元の方々をお招きして、植樹祭を執り行いました。
寒椿、トキワマンサク、おかめ南天等、5種類の木々を、1日がかりで植樹しました。
現在では、すっかり根付いて、私達の心を癒してくれております。

 さて、話を元に戻しますが、弊社は早くから、海外に目を向けて参りました。工作機械においては、昭和40年に初めて韓国にロータリーフライス盤を輸出して以来、遠くアメリカ、ブラジル、南アフリカまで、 特殊専用機ラインを納めるに至りました。また、部品加工部門においても、平成14年5月に、ベトナムのハノイに、現地法人を立ち上げ、オートバイ部品の量産加工を開始致しました。
 現在では、約130名の従業員が働いております。“やらまいか”は、遠州地方の方言で、「やってみよう!」の意味があります。古くより遠州人には、全てのことに前向きに取り組む気質が受け継がれております。 独創性(アイデア)・技術革新・挑戦の精神で、これからも時代をリードし続けて参りたいと思います。
 今後とも、株式会社桜井製作所を、宜しくお願い申し上げます。

法源禅師の髪爪塔 植樹祭 ベトナム・ハノイ工場
法源禅師の髪爪塔 植樹祭 ベトナム・ハノイ工場
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