株式会社静岡鐵工所

工作機械の役割は世界の産業の基礎作り
感動を与え 感謝を頂ける機械の製造に全力を傾けたい

本社工場
本社工場

 当社は、明治10年(1877)の創業ですから、今年131年を迎えました。戦争・敗戦・復興・技術革新と目まぐるしい各時代の変遷に伴い、それぞれの異なった背景を背負って、数多くの起伏と困難に遭遇しながらも、それらを乗り切り、今なお一歩一歩力強く歩み続けています。

 本社及び工場は、5年ほど前に静岡市より移転して、現在は隣の焼津市にあります。焼津市は、日本のほぼ中央に位置し、年間平均気温16.5度、冬季の降雪も稀な温暖な気候です。北に富士山、東に駿河湾を臨み、焼津港は、遠洋マグロ、カツオ漁の基地として世界有数の水揚げ高を誇っています。
創業当初は製茶機械の製造を手掛けていました。創業の地は、江戸の昔より茶商店が軒を連ねる問屋街にあり、製茶機械を売るにはもってこいの場所でした。

 静岡は全国でも有数の茶の生産地として知られています。茶の歴史は、平安朝の初期、空海や最澄など唐へ留学した僧侶が持ち帰った茶の実を種蒔きし、里人に製茶法を教えたのが始まりだと伝えられています。明治になってから、それまで茶の摘み取りから製茶化までほとんど手作業で行われていた作業を機械で行うようになり、製茶機械の開発が盛んになり、当社もその一翼を担いました。

 その後、漁船用の焼玉エンジン、冷凍機などを製造するようになり、また、昭和12年(1937)工作機械の需要に即し、旋盤・平削盤・フライス盤・ラジアルボール盤の製造を開始しました。昭和14年(1939)横須賀海軍工廠の依頼で、ドイツのワンダラータイプフライス盤の製造を手掛けたことから、戦後より、立フライス盤・横フライス盤・タレット形フライス盤・NC制御フライス盤などを製造し、現在では、それらに加えてマシニングセンタにも力を注いでいます。現存する全ての機械は、いずれもどこかの何がしかの工作機械から生み出されています。そのため、工作機械は「母なる機械」マザーマシンと呼ばれています。産業活動に欠かせないものであり、優秀な工作機械は好不況にかかわらず、いつの時代にも要求されるものです。当社はこれまでの131年の歴史をしっか りと踏まえて、お客様から感謝を頂ける高性能機を造るという明確な目標の下に、これからも明日に向かって地道な努力を続けていきます。それが、フライス盤・マシニングセンタのメーカーとしての静岡鐵工所が進むべき方向なのだと確信しています。

 昭和43年(1968)NC制御フライス盤を国際工作機械見本市に出品し、翌44年(1969)、日本工作機械工業会に入会しました。

 今年は、JIMTOF2008(第24回日本国際工作機械見本市)が、10月30日より6日間、開催される予定です。当社も、現在、出展に向けて着々と準備を進めています。会場にお越しの節は、是非とも、(株)静岡鐵工所のブースへお寄り下さいますよう、お待ち申し上げております。
 これからも、日工会の一員として、皆様よろしくお願い致します。

昭和14年から16年製造 立フライス盤 昭和14年から16年製造 立フライス盤 ベストセラー機 タレット型立フライス盤 VHR-A
昭和14年から16年製造 立フライス盤 AN-SRN ベストセラー機 タレット型立フライス盤 VHR-A
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