株式会社市川製作所

ユーザーニーズに応え 明日の研削盤を創造する

 平面研削盤を主体とし、中でもロータリー平面研削盤を主力製品として製造しております株式会社市川製作所でございます。
 日本工作機械工業会には1965年に入会させていただき、以来、会員並びに事務局の皆様には大変お世話になっております。
 創業は1949年4月、東京都豊島区にて個人企業として発足しました。当初は光学機器の設計・製作、ディーゼル機関や伝導装置の部品加工などを手掛け、1954年3月に会社組織に変更しました。
 1957年に卓上ボール盤を設計・製作、続いてタッピングマシンを開発し、共に量産化するようになりました。この時卓上ボール盤、タッピングマシンのテーブル研削用に自社製作した平面研削盤が、その後の会社の方向を決め、研削盤分野に参入するきっかけとなりました。
 当初は自社用として製作した機械でありましたが、非常に使い勝手が良く、大変重宝であったことなどから、多方面への需要の可能性を見出し、商品としての開発に取り組み、1959年に立軸ロータリー平面研削盤を完成させ発売、研削盤メーカーとしての新しい一歩を踏み出しました。この時のユーザーの視点に立った製品開発が、ユーザーニーズに応えるという基本姿勢の原点になっております。
 1960年に埼玉県川口市に川口工場を新設し量産態勢に入りましたが、周辺の住宅化が進み、工場も手狭となったため、1970年に岩槻市(現:さいたま市岩槻区)に現在の本社・工場を移転しました。
 旧川口工場からそれほど離れることもなく、当時の従業員や協力関連会社の皆さんにも、それほど不便をかけずに済みました。

横軸ロータリー平面研削盤 立軸ロータリー平面研削盤 
横軸ロータリー平面研削盤  立軸ロータリー平面研削盤

 現在の本社・工場は、サッカーの埼玉スタジアム2002からほど近く、東北自動車道の浦和インターチェンジから約3km、最寄り駅のJR武蔵野線・地下鉄埼玉高速鉄道の東川口駅からも2km少々と比較的交通の便の良い所にあります。
 弊社の製品構成は、小型から大型まできめ細かく広範な機種構成をとっており、お客様のご要求に最適な機種を選んでいただけるよう、また特殊仕様機においてもベースとなる機械の選択肢が広く、お客様のご要望にお応えしやすくなっております。
 今までいくつもの新製品の開発に当たり、お客様からのご要望に応えることで実現した新製品も数多くあります。多岐にわたる業種、様々な加工内容から多くのことを学ばせていただき、これらの経験は色々な形で技術に反映されています。さらに、それらの技術及び高度な技能を継承していくことが必要不可欠なことと考え、キサゲによる摺り合わせ等の技能を始め、その他各職種・各部門において熟練技術者の持つ高度な技術・技能を次世代の担い手となる技術者に伝承していくことも、最重要課題のひとつとして取り組んでおります。
 工作機械業界に入り、研削盤を造り続け半世紀を越えることができました。これもひとえに、お客様、従業員、ご協力いただいている取引先企業そして業界関係者各位の皆様のご支援の賜物と感謝致しております。
 弊社は創業以来、堅実を経営の柱に据えてきました。これからも蓄積してきたノウハウを生かし、着実に技術を高めて顧客志向のモノづくりを徹底し、工作機械を通じて社会に貢献していきたいと考えております。
 今後とも株式会社市川製作所をよろしくお願い申し上げます。

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