中村留精密工業株式会社

“優れた製品は、優れた環境から”優れた製品を市場に届け、企業文化を社会に還元する

 中村留精密工業株式会社の本社工場は、石川県白山市にあります。1949年(昭和24年)に先代の中村留男が金沢市内で創業し、1963年より現在の地に移り、今日に至っています。
 加賀百万石の文化都市「金沢」に隣接し、南に日本三名山の白山を望み、西に車で30分も走れば日本海に出る、とても自然環境に恵まれた場所にあります。移設当初は田園地帯の真ん中の土地でありましたが、今では約10,000本の樹木が植えられています。特に創立50周年を記念して1998年秋に社員一人ひとりが、構内の16,000m2の土地に約420本の落葉広葉樹を植え、会社の繁栄と50年後の森を目指して「長寿の森」と名付けました。現在、そこにはキジが住み着いており、春にはよくケーン、ケーンと鳴いています。また、カルガモの親子も毎年やって来て社員の心を和ませてくれています。
 「長寿の森」の隣には「白嶺農園」があり、職場ごとに選抜された28チームによって、春にはトウモロコシやジャガイモ、秋には大根を植えて、育て、毎回収穫コンテストを行っています。これまでのジャンボ大根コンテストで最も大きかったのは1本6,650gもありました。もちろん、収穫された野菜は各自持ち帰って採れたての美味を楽しんでいます。
 また、構内には18ホールの本格的な「パットゴルフ場」があり、春と秋には1ヵ月をかけて全員参加のパットゴルフ大会を開催しています。成績はダブルペリア方式を採用し、ベストグロスであっても1位とは限りませんし、グロス10位であっても運良くトップになることもあります。さらに10位ごとの飛び賞もあって、下手な人でも十分に楽しめる内容となっています。

本社工場全景  ジャンボ大根コンテスト
 本社工場全景 ジャンボ大根コンテスト

 桜の季節には街道沿いに面した桜並木に約40基の照明を配置してライトアップし、地域の方々にも本社ビル前の庭園を開放して、日中だけでなく夜桜も楽しんでいただいています。
 中村健一社長の経営理念のひとつである「企業文化」を具体的に実践してきたのが、1992年秋の「中村留フェスティバル」に旗揚げし、既に18年近く続いている「中村留五郎一座」によるボランティア活動です。中村留フェスティバルも、社員だけでなく背後で支えて下さっている家族や協力会社の方々を招待し、感謝を伝えたいとの思いで毎年開催しています。中村留五郎一座は、相撲甚句や和太鼓、日本舞踊、マジックなどの同好会で構成されています。年に数回ですが、老人福祉センターや地域の老人会などの集いにお誘いがあると、会社のトラックに道具を積み込んでみんなで出かけています。ボランティアを通して、お年寄りの方々に喜んでいただくことが、自分達の喜びにつながっています。
 ユーザーに喜んでいただくことが、自分達の喜びにつながる。創業以来、ユーザー本位に徹するモノづくりを原点に自動化を目指し、省力化・省人化・無人化を追求してきた中村留は、複合加工機のトップランナーとして、これからも時代のニーズを的確に捉えた最先端の工作機械や光学機械を開発、市場に提供して参ります。
 今後とも中村留精密工業株式会社をよろしくお願い申し上げます。

 中村留五郎一座による慰問公演
 中村留五郎一座による慰問公演
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