エンシュウ株式会社

創業以来のモノづくり基本姿勢 「モノは社会に役立ち生活を豊かにするものでなくてはならない」

大正9年(1920)エンシュウは誕生しました。創業以来半世紀は繊維機械メーカーとして歩み続けた歴史があり「モノは社会に役立ち生活を豊かにするものでなくてはならない」これが創業以来90年余の間、一貫して変わらないエンシュウのモノづくりに対する基本姿勢です。繊維機械から工作機械へ製品は移り変わりましたが、長年にわたりお客様より信頼を得るよう努めて参りました。

現在はFTL、FMSといったシステム商品を始め、マシニングセンタを中心とした工作機械及び専用機の研究・開発等に努める一方、二輪車用エンジンを中心とする輸送機器部品の受託生産事業や、光関連では「高出力半導体レーザー溶接システム」を開発し、製品として市場に投入しています。

社名に冠している「エンシュウ」は、かつて織物や織機産業のメッカと呼ばれた「遠州」の地に由来しています。事業展開の転換に合わせ鈴政式織機、遠州織機、遠州機械、遠州製作と変遷し、平成3年(1991)に現在のエンシュウに商号変更をしています。

当社は静岡県西部の政令指定都市・浜松市に本社工場(高塚工場)と浜北工場を置いております。浜松市は、首都圏と関西圏のほぼ中間に位置し、温暖な気候、豊富な工業用水、良質な労働力など産業発展に不可欠な諸条件を備えた日本有数の「モノづくりのまち」として発展を続けています。産業は、三大産業と呼ばれる繊維、楽器、オートバイを中心とした「モノづくり産業」の確立がされております。近年は産学官が連携し、次世代自動車、光・電子技術関連等の先端技術産業が発展しており、新産業が成長する過程で培われた高度な技術の集積が、浜松市の発展を支える基盤となっています。

本社工場 FMS Machining Line 
本社工場  FMS Machining Line

当社も「モノづくり」の中核企業として浜松市で頑張っております。

工作機械の製造開始は、昭和12年(1937)名古屋陸軍造兵廠から兵器の生産命令を受け、手榴弾の製造のために旋盤の自社製作を手がけたことにまで遡ります。手榴弾や弾丸の検査合格率が高いことから、名古屋陸軍造兵廠から自社旋盤の優秀さを認められ、その後、1,000台を超す工作機械の生産命令を受けるようになり、当社の工作機械事業はここからスタートしました。翌年には、軍よりフライス盤の生産命令を受け、長年の主力製品であったフライス盤が誕生することになりました。それ以来「フライス盤の遠州」として国内外に4万台以上が販売され高い評価をいただいて参りました。

昭和40年(1965)にNCフライス盤を開発し、昭和45年(1970)にはマシニングセンタが開発され、1970年代に入るや、労働力不足や人件費高騰による省力化ニーズの高まりに合わせてNC化が急速に推し進められることになりました。

現在、当社は自動車関連の量産部品加工分野にターゲットを絞り、製品開発、営業戦略を展開しております。

当社の特徴は1.多様な自動化アプリケーションを備えた専用機技術、2.信頼性の高いライン対応型マシニングセンタ、3.自動車関連・主要部品加工のターンキーシステム、4.多彩なシステム商品の実績を基にアピールできる提案営業等、お客様にご提供できる体制が出来ていることです。

会社設立から90年余、昭和27年(1952)に日本工作機械工業会に入会し、昭和37年(1962)第1回日本国際工作機械見本市(大阪)にフライス盤を出展して以来、お客様に喜ばれる新しい技術の開発に力を注いで参りました。今後ともエンシュウ株式会社をよろしくお願い申し上げます。

1921年(大正10年)当時の織機 1940年(昭和15年)当時のフライス盤
 1921年(大正10年)当時の織機  1940年(昭和15年)当時のフライス盤
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