シチズンマシナリー株式会社

「新・モノづくり企業」へ

シチズンマシナリー株式会社は時計事業を中心とするシチズングループのひとつです。シチズングループは「市民に愛され市民に貢献する」を企業理念としており、これは、「市民に愛され親しまれるモノづくり」を通じて世界の人々の暮らしに広く貢献するということです。弊社もこの企業理念に基づき事業を展開しております。

弊社はシチズンマシナリー株式会社(以下、「旧シチズンマシナリー」)と株式会社ミヤノ(以下、「旧ミヤノ」)が2011年4月に経営統合して誕生した会社です。

旧シチズンマシナリーは、時計の工作機械部門として歴史を歩み始めました。シチズン時計の時計製造に必要な生産財の製造を担当する部門として精機事業部が設置され、1960年に時計用機械製造部門(社内用設備機械)から外販用機械製造販売へと展開していきました。1970年には世界で初めてNC化を実現した自動旋盤を開発しました。さらなる発展のため、1982年にシチズン時計株式会社より分離独立しました。

旧ミヤノは1929年に東京亀戸で工業用精密鑢(やすり)の製造から歴史を歩み始めました。ライター鑢(やすり)の製造のために戦後、第1号機となる自動旋盤を自社開発し、その後、外販を開始したことが契機となり、CNC自動旋盤の専業メーカーへと発展していきました。2006年に東京証券取引所市場第二部に上場し、2007年からシチズングループとの資本、業務提携を進め、現在に至っております。

本社は長野県北佐久郡御代田(みよた)町にあります。都心から2時間以内という利便性の良さと、軽井沢のすぐ隣という恵まれた自然環境から精密機械の製造には適した場所です。

雄大な浅間山の麓にある軽井沢本社
雄大な浅間山の麓にある軽井沢本社

統合後しばらくは相手の旧社名を呼ぶ際、お互いに「シチズンさん」「ミヤノさん」と気遣って名前を呼ぶこともありましたが、現在はお互いに「われわれ」という意識の中で、統合によるシナジー効果をより発揮するため、一丸となっております。

現在、弊社の製品はCincom(シンコム)、Miyano(ミヤノ)、Ocean Cincom(オーシャンシンコム)の3ブランドを展開しています。

Cincomは時計製造で培った高度な技術力を活かした加工を得意とする主軸台移動形CNC自動旋盤を中心としたブランドです。

Miyanoは長い歴史の中で培ったハードターニング加工を得意とする主軸台固定形CNC自動旋盤を中心としたブランドです。

OceanCincomは高精度な加工を得意とするチャッカー型CNC自動旋盤のブランドです。

弊社はこれら3ブランドを世界的に展開しています。国内拠点としては軽井沢本社を中心に北上事業所、白河事業所、所沢事業所及び9営業所を展開しております。海外拠点としては、中国、タイ、ベトナム及びフィリピンに製造拠点があり、中国、タイ、欧州及び米国に販売拠点を展開しております。

鋳物製造から製品組立まで担っているフィリピン工場
 鋳物製造から製品組立まで担っているフィリピン工場

2012年4月現在の従業員はグループ連結で約1,860名(うち単体770名)おります。

歴史的な円高の長期化等の社会環境から、日本のモノづくりの空洞化が危惧されていますが、日本のモノづくりの復権・復興を通じて、世界に貢献することが弊社のありたい姿です。そのために、弊社は単なるモノづくりによる価値提供にとどまらず、生産システムの革新を実現するトータル手段(ソリューション)を“新たな価値”としてお客様にご提供する「新・モノづくり企業」を目指しております。

今後ともシチズンマシナリーをよろしくお願いします。

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