ましんつ~るまがじん~vol.8~

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 ・今日のコラム………… 日工会の社会的役割
 ・統計更新情報………… 2011年3月分確報発表
・最新情報……………… 書籍ご案内『初歩から学ぶ工作機械』
 ・編集後記(笹川)…… レスキューロボットの出動は?

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◇ 今日のコラム
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○日工会の社会的役割

前号では、社団法人の具体的な活動を紹介しましたが、今回は当会が具体的に
どのような活動を行い社会的役割を果たしているのかについて、紹介していき
たいと思います。

そもそも当会は工作機械製造業者の業界団体なので、会員に対する各種サービ
スの提供と工作機械業界の共益となる活動の実践が我々の使命であります。そ
のような中でも少し広義に捉え社会貢献といえる活動を紹介します。

【製造業技術者の育成、確保】

当会では「ものづくりは人づくり」という観点から技術者の育成・確保を目的
に毎年、大学・高専・工業高校の学生を対象に「工作機械トップセミナー」を
開催しています。

理系学生のメーカー離れが進んでいると言われる今日において、日本の基幹産
業である工作機械産業の魅力を紹介し、次世代の製造業を担う人材の育成・確
保に努めています。この他にも、「ものづくり」や「工作機械」の魅力の重要
性を伝えるための様々な活動を行っています。

 

【環境問題への対応】

1、工作機械メーカの環境対応

私達の暮らしに影響する環境問題、特に地球温暖化への対応として、1998
年に業界全体の環境負荷低減を図ることを目的に、工作機械製造時におけるエ
ネルギー消費の6%減を目標とした「工作機械産業の環境自主行動計画」とい
うものを策定し、その達成状況についてのフォローアップ調査を毎年実施して
います。

そしてその成果事例を、「環境活動マニュアル」にまとめ、2002年~現在
で第5版まで発行しております。これは会員企業による積極的な環境負荷低減
のカイゼン活動を業界内で紹介し、奨励したものです。

2、法制度による環境対応

また、ユーザー企業へ省エネ効果に優れた工作機械の導入を推進することを目
的とした「エネルギー需要構造改革投資促進税制(エネ革税制)」に対し、工
作機械が適用品目となるよう、関係省庁へ要望・働きかけを行った結果、20
04年4月から「高効率複合加工機」が適用品目となり、2006年4月から
は「高効率複合研削盤」も追加されました。

さらに、エネ革税制に代わるものとして今年度からの施行が予定されていた
「グリーン投資減税」においても、工作機械が引き続き対象設備となるよう働
きかけを行い、「高効率複合工作機械」が対象となることになっています。
(適用設備の詳細は未定)

なお、4月5日配信の号外でお送りしている通り、今年3月末に廃止される予
定だったエネ革税制は、東日本大震災の混乱回避のため「つなぎ法案」で3カ
月延長されることとなり、適用期間が今年6月30日までとなっています。

 

当会ではこのような活動を通じ、工作機械業界としてできる社会貢献に日々取
り組んでいます。

 

次号からは、日工会がこれまで行ってきた上記のような活動実績についてご紹
介したいと思います。

 

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◆ 統計更新情報
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○2011年3月分受注確報発表(2011年4月19日15時公表)

  【確報(3月分)概要】

         金額(百万円)  前月比    前年同月比

   受注総額   113,486     100.7     149.6

   うち内需   32,037      86.6     166.1
    一般機械  14,733      82.8     196.5
    自動車   10,044     115.4     188.3
    電気・精密  2,452      51.8      91.2

   うち外需   81,449     107.7     144.0
    アジア   44,552      98.0     120.0
    欧州    13,769     117.5     164.4
    北米    21,582     123.1     211.9

 
 ※ひとこと
  内需の主要業種を前月比でみると、自動車を除きマイナスとなりました。
  一方、外需ではアジアが若干減少したものの、依然高い水準を維持し、
  加えて欧州、北米でも堅調な伸びを示しました。

 注)日工会会員の方は会員ページより詳細データをご覧いただけます。
   https://www.jmtba.or.jp/cgi-bin/gate.cgi
   
   ※会員専用ページは日工会会員のみ閲覧可能なページです。

  
 注)日工会会員以外の方は、詳細情報を1週間後の4月26日にホームページに
   更新いたしますので、そちらをご確認いただくか、発表日当日15時より
   詳細データを日工会事務局事務所にて販売しております。

 

 

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◆ 最新情報
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書籍ご案内『初歩から学ぶ工作機械』
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このたび、大河出版より書籍『初歩から学ぶ工作機械』が出版されました。

本書は、「教えやすく」「学びやすい」工作機械の教科書で、工業高校の授業
から企業の新人技術者教育まで、幅広く活用できる一冊です。

 書名:新版『初歩から学ぶ工作機械』-共通な基本構造と仕組みがわかる-
     A5判 294頁 定価2,400円(税別)

 著者:上智大学 理工学部 機能創造理工学科 清水 伸二 教授

 発行:株式会社 大河出版

同書の著者である上智大学 清水伸二 先生は、工作機械とその周辺装置に関
する研究の第一人者で、はじめて工作機械を学ぶ方でも理解しやすいよう、本
書はまとめられています。

是非、この機会にお買い求めください。

ご購入は下記大河出版ホームページよりお申し込みください。
http://www.taigashuppan.co.jp/

 

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○レスキューロボットの出動は?

 

技術部 笹川です。

 

本号が配信される頃には震災から既に一月以上が経過することになります。

 

その間、被災地をはじめ各地において復興に向けた取り組みが進められていま
すが、原発事故の影響、瓦礫の撤去等、問題が山積しており、実際に復旧活動
を行うにも、計画の策定段階から難航しているとの報道もあります。

一方、阪神大震災以降、各所で研究開発が行われていたレスキューロボットに
ついて、今回の東日本大震災で大々的に投入されたケースは現時点では確認で
きていません。

東京電力からは、原発へのロボット導入は4月7日までの時点で1度のみとい
う発表もなされているようです。

 

先々週、日本ロボット学会と関連学術団体より、今回の震災に対するロボット
技術の適用に関する共同声明が発表され、超学会組織「対災害ロボティクス・
タスクフォース」が対応にあたるとのことです。

このタスクフォースの公式ブログ
http://roboticstaskforce.wordpress.com/
が公開されていますが、「なぜ,すぐにロボットを現場に導入できないか」コ
メントが掲載されています。

 

現場の環境の悪化と導入によるリスク対策、いずれもクリアするには困難を伴
いますが、このような時にこそ、少しでも多くの人を助けるために活躍してほ
しいと願うばかりです。

 

次回、Vol.9は4月27日(水)15:00頃に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。 

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